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余震と雑感~新興宗教とその霊的修行

2011.10.31(20:32)

  まあここまで阿含宗・創価学会、そして真如苑という有名かつ強力な新興宗教団体を採り上げてきましたが、今日言いたいことは、これらの宗教の有力牽引者は、果して(純粋に)その団体の修行(だけ)を行っているのか、教祖を含めてそうではない場合も多いのではないか、ということです。これは「教団に忠誠を示した者が出世する」という教団の主張と矛盾するんですよね。だってそうでしょう、マインド・コントロールの技法として「教祖の著作と教団からの出版物以外はなるべく読まない」という項目もある。でも素直にそれを長年やっている人はいつまでも教祖に近づけないし、教団の方針に懐疑的な後進に追い抜かれることすらあるわけです。それは何故でしょうか。

  上記の団体を例にとれば、阿含宗は日蓮宗+高野山真言宗+本山派修験道を模しています。これは桐山さんによる信者の目を惹くための“イベント一発屋教義”ではなく、通年に渡って身に付けていくカリキュラムのことですよ。創価学会は言うまでもなく日蓮正宗です。竹入義勝氏、前述の杉田かおるさん、そしてリーグ1位を成し遂げた中日の落合監督一家などが創価から正宗に鞍替えしたといいます。2代目の戸田城聖氏の夫人も彼女自身の死去時には日蓮正宗の葬儀で送られたようです。真如苑は醍醐寺ですね。開祖の伊藤真乗さんが当山で本格的に修行を修めたのは事実ですが、「大僧正」の位は醍醐寺に対する多額の寄進に対する御礼だとの説もあります。ただ伊藤開祖が勲章集めを動機に寄付をしていた、ということではないようです。

  このように教祖が辿ってきたのは伝統宗教の道であるのに、その教祖に近づくための新興宗教における修行は忠誠心に応ずる霊能パワーの伝授であるわけです。それで教祖に近い、遠いと会員間でやっている。一方外部の識者とは広報的に伝統宗教の教学を用いて話をするからそれなりの“お墨付き”を得てしまう。教団の内外で言ってることとやってることが違うわけです。自由な人生を謳い文句に会員を集め、上位下達の忠誠ピラミッドに組み込むわけです。そこではセミナーやパワー伝授の反復によって洗脳と思考停止が進行していくのです。善男善女や碩学はその欺瞞を呑み込み、社会性が宗教性よりも優先され、宗教は政治へと変貌していくのです。
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日本・韓国を標的とするTPP戦略の狙い(日本農業新聞)

2011.10.31(16:56)

  ニュージーランド外交貿易省のマーク・シンクレアTPP首席交渉官は「TPPが将来のアジア太平洋の通商統合に向けた基盤である。もし、当初のTPP交渉8カ国でゴールド・スタンダード(絶対標準)に合意できれば、日本、韓国その他の国を押しつぶすことができる。それが長期的な目標だ」と語った。(米国大使館公電から)環太平洋経済連携協定(TPP)交渉でニュージーランドと米国は、農地への投資制度や食品の安全性などの規制や基準を統一した「絶対標準」を定め、受け入れ国を広げることで経済自由化を進めようとしている―TPP交渉を主導する両国のこうした狙いが、在ニュージーランド米国大使館の秘密公電に記載されていた両国政府の交渉当局者の会話から浮かび上がった。

  ニュージーランドの交渉当局者は「絶対標準」を受け入れさせる国として「日本と韓国」を名指ししている。これは国内の規制や基準の緩和・撤廃につながり農業だけでなく国民生活の多くに影響を与える可能性がある。公電は、内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」が公表。ニュージーランドの当局者らへの取材と合わせて分析した結果を報告する。

  囲み記事は2010年2月19日、ニュージーランドのシンクレアTPP首席交渉官が、米国務省のフランキー・リード国務副次官補(東アジア・太平洋担当)に語った内容だ。シンクレア氏は、「TPPの目標が農産物などの市場開放だけではなく、アジアなどで推進する米国型の経済の自由化が両国の長期的利益につながる」と強調した。公電は、ニュージーランドのウェリントン市内で行われた両者の会談の概要を、当地の米国大使館がまとめた。「秘密」扱いだ。外交を担当する国務省だけでなく、農務省や通商代表部などにも送るよう記述してある。日本農業新聞の取材に応じたシンクレア氏は、公電にある自分の発言に対する真偽については確認を拒んだ。しかし、TPP交渉では投資や金融、知的所有権など幅広い分野が対象になり、中国を含めたアジア太平洋州で経済の自由化を進めることが交渉の目的であると強調。実質的に公電の内容に沿った発言だ。

  公電によると、シンクレア氏が強調したのは、日本と韓国などに「絶対標準」を受け入れさせることの重要性だ。農地や農業関連分野への投資が米国などに比べて難しいとされるアジア市場で、TPPを梃子にして、自由貿易圏を広げていくことが長期的な目標だと明言。米国と同一歩調を取る考えを明らかにした。両国の交渉当局者が、国の違いを超え通商や経済の自由化の障害となる規制や基準を緩和・撤廃させるための仕組みづくりを話し合っていたことが伺える。
(5月19日)

  韓国は米国とFTA協定を結んだので、TPPには不参加なんですね。

カルト宗教とアストラル霊界(水井伸輔)

2011.10.30(20:33)

  ―アストラル界に霊界が存在し、そこにザ・ワールドができているということでした。このザ・ワールドは、人間がイメージによって作り出すことも出来るのですか?

水井: はい、できますよ。小説でも、マンガでも、映画でも、無限に作り出すことが出来ます。ただ、ゼロから作るというより、アストラル界に存在しているザ・ワールドを流用する場合が多いです。小説家やアニメーターなどは、自分が創作しているという自覚があるはずですが、宗教家の場合は、まさか自分が創作しているという自覚はないはずです。それは創作というより、既にあるザ・ワールドに同調しているんですね。

  ―既にあるザ・ワールドというのは何ですか?

水井: たとえば、仏教のザ・ワールドというのがあります。法華経なら法華経のザ・ワールドがアストラル界に存在しています。それは法華経の経典を読んだ無数の人がイメージし、作り上げた一大世界です。そこには当然、如来もいて、法華経に登場してくる様々な存在がいると思いますが、それはザ・ワールドなので、幻想に過ぎません。もちろん、法華経を最初に書いた人は、本来存在していた霊界と同調してあの経典を書いたのでしょうから、それはアストラル界のザ・ワールドではないんです。その本当の法華経の世界と、ザ・ワールドとしての法華経の世界は、似て非なるものです。ですから、法華経を学ぶなら、そのザ・ワールドの法華経の世界ではなく、本来の法華経の世界に同調できるように、自分の発している意識の周波数を高めなければならないんです。法華経というのは、非常に素晴らしいエネルギーの経典であることは間違いありません。しかし、その本来のエネルギーに同調するためには、良い行いをして、自分の魂を高め続けていかなければならないのです。

  ―既にあるザ・ワールドに同調して、自分が新しいザ・ワールドを作るんですか?

水井: カルト教団などはそうでしょうね。霊界の構造を説明しているような教団の場合は、アストラル界のザ・ワールドに同調して、その構造を作り上げたのだと思います。教団ではなくても、霊能者やスピリチュアルカウンセラーでも、霊界のことをよく話す人は、ザ・ワールドのことを話しているのだと思います。もちろん中には、本物の聖者がいて、本物の霊界の構造を伝えている場合もあると思います。しかし、そんな人はほとんどいないでしょう。いるとしたら、その人のそばに行くだけで病気が治ってしまうようなレベルの聖者ですよ。愛と慈悲に溢れていて、圧倒的に美しい雰囲気や、偉大で荘厳な雰囲気を湛えているはずです。あとは、私のようにインスピレーションの能力が多少発達していて、正確な情報の一部をキャッチできるという人は、沢山いると思います。でもそういう人は、カルト教団など作らないと思いますが。情報をキャッチするというのは、誰でもやっていることです。職業的なプロフェッショナルは、皆このような能力を使っています。

  ―では、ザ・ワールドを作るタイプの人は、カルト教団を形成しやすいんですか?

水井: そうでしょうね。それが閉鎖的な枠組みなら、当然、システムも閉鎖的になるはずです。宇宙はアナロジーですから。ザ・ワールドは閉鎖的な枠組みになりやすいので、どうしても信者を抱え込んで、内と外を分けるようなシステムを作ってしまうでしょう。

  ―既にあるザ・ワールドに同調して、ザ・ワールドを独自に作り上げるということですが、そもそもそんなことがどうして出来るんですか?

水井: 教祖になるような人は、アストラル体が敏感なんですね。それで、その人の意識のレベルに応じて、アストラル界のザ・ワールドに同調してしまうんです。そのザ・ワールドは一つの宇宙ですから、それが真実の霊界だと思い込んでしまいます。

  ―アストラル体が敏感だと、同調しやすいんですか?

水井: いいえ、同調は、あらゆる人が情報に同調しています。そもそも物理世界も、私たちが同調して作り上げている世界なんですから。ただ、アストラル体が敏感だと、アストラル界に同調しやすいということです。当然、メンタル界に同調しやすい人もいます。人間は、既に存在しているザ・ワールドに同調しやすいんです。これは、形態形成場(モルフォジェネティック・フィールド)というのですが、そこに同調すると、形態が共鳴するんですね。たとえば、ブッダが作った形態形成場があって、弟子たちがそこに同調すると、ブッダのように悟れるのです。同調というのは、人間同士が同調するだけではないんですよ。場に同調するのです。そして、そのブッダの作った形態形成場に同調した弟子たちが、経典を書きますよね。そうすると、その経典の形態形成場が出来るんです。その経典の形態形成場に同調すると、またその経典を書いた人たちの意識と同調して悟ることが出来るんです。そうやって、意識というのが後世に伝えられていくんですね。

  ―しかし、ザ・ワールドは本物の霊界とは違う場合があるんですよね。

水井: バージョンアップを繰り返していくうちに、本来の周波数とは似て非なるものが出来たりします。その周波数が、アストラル界の領域に同調して、そこにザ・ワールドを形成してしまいます。もちろんそれも、形態形成場です。形態形成場の理論を作ったシェルドレイクは、スピリチュアルな世界のことを解明したわけではありません。もっと学術的なレベルで、生物学的な形態や動物の意識が同調することを発見したのです。たとえば、ある一群のラットが迷路抜けを学習したら、離れた場所にいるラットも、なぜかその迷路抜けがすぐにできるようになってしまったという事例などです。人間も同じで、オリンピックなどで、絶対に破られないと思っていた記録の壁を誰かが破ったら、その瞬間から、皆がその記録の壁を破ることが出来るような潜在的な可能性を得てしまうといったことです。これは、人間の意識がすべて繋がっているということの証です。ですから、自分が限界を超えて素晴らしいことを体験したら、それを人類のすべてと共有することができるんです。逆に、とんでもなくおぞましいことをしたら、人類のすべての意識にネガティブな影響を与えます。そういう意味でも、悪いことをしてはいけないんですよ。逆に、自分が霊的に成長するということは、人類全体によい影響を与えるんですね。

  ―そんな理論があるんですか。ということは、その形態形成場に複数の人が同調してしまう場合もあるんですね?

水井: そういうことです。潜在的には人類全体が影響を受けていますが、ダイレクトに同調すれば、その影響を大きく受けるはずです。たとえば、カルトの教祖が、ザ・ワールドで仏のような存在になっているとします。それが形態形成場を作りますから、その場に同調してしまうと、そのカルトの教祖が仏に見えてしまうのです。

  ―なるほど、そういうメカニズムで、信者たちが洗脳されてしまうんですね。

水井: それは意図的な洗脳ではないんですね。もちろん、意図的に洗脳しているカルト教団や、それに類する団体は沢山ありますよ。しかし、意図的に洗脳しようとしなくても、その形態形成場の密度が高ければ、そこに同調してしまう人は、自動的に洗脳されてしまいます。このメカニズムについては、悪用されてはいけないので、これ以上は述べません。

  ―ということは、その形態形成場で生じる出来事を、同調している人たちが同時多発的に感じることもあるということですか?

水井: その通りです。場を共有しているのですから、場で生じる出来事も共有されます。でもそれは、ザ・ワールドを共有しているだけなんですよ。映画の中で人類が滅亡しようが、悟りに導かれようが、それは映画を見ている人たちの意識が共有している世界でしかありませんよね。映画館から出れば、人類は滅亡していないし、自分はただの人です。それと同じことなんです。カルトの教祖になるような人は、ザ・ワールドを形成する能力が高いんですね。そのザ・ワールドにアストラル体の敏感な何人かが同調して、形態形成場が出来上がっていきます。その結果、その形態形成場が力を持つようになって、さらに多くの人の意識と同調していき、教団が拡大していくというメカニズムです。

  ―凄いメカニズムですね。これは水井さんが考えたメカニズムなんですか?

水井: 似たようなことを言っている人はいるのかもしれませんが、洗脳やカルト教団の形成について、このメカニズムで解明している人は、私の知る限りいないと思います。これは、私の長年の観察と、インスピレーションによって得ている情報ですから、どこかに書いてあったことを自分なりにアレンジして言っているのではないです。実際、シェルドレイクの理論も、このような文脈で使うのは適当ではないかもしれませんし。
(1月4日、抜粋)

  たしかに大きな新興宗教の集会って全国支部への衛星中継で法要や教祖の法話を映画のスクリーンで鑑賞する形式が主流ですよね。私の卑見では釈迦はこのアストラルの精神世界を概念のみの幻想として認めない立場なのだと思います。しかし他者を救済しようとする密教はこのアストラル精神世界を釈迦の境地を尊重しながらも、認める立場だと思うのです。ここから神・自我・霊魂のあるなしの釈迦の態度や、梵我を認めないのに「信じればそれは存在する」という密教の態度も理解されてくると思います。遠くから俯瞰すれば確実にテレビの存在と機能はあるのに、近くに寄っていき、さらに部品毎にバラバラに分解するとテレビという存在も機能も名称すらもなくなっちゃう、みたいなものですね。苦悩もストレスも単なる感情の化学反応で、実体はないものだと考えればそれはそうかも?

杉田かおるさんと創価学会

2011.10.30(13:47)

  2005年3月11日発売、杉田かおる著「杉田」(小学館刊)。構成・文は由井りょう子。杉田の前作「すれっからし」(1999年、小学館刊)も手がけ、女性誌のタレントインタビューや、ドラマのノベライズ本の構成などを担当しているフリーライター、58歳。杉田の父、八造(70歳、不動産業、神奈川県小田原市在住)に対する恨みと、杉田が入信した創価学会での活動を反省する書である。

  杉田の両親は杉田が6歳のときに離婚していたが、父・八造は離婚前から何人もの愛人がおり、離婚後も杉田家に出入りし、母にお金を渡していた。創価学会員でもある八造は、人妻を騙して土地を巻き上げるという詐欺行為を繰り返していた。杉田が16、17歳ぐらいの頃。神奈川県・厚木にある寺の土地を狙っていた八造。八造の車に同乗していた杉田、八造が「自分がいかに人のためを思って仕事をしているか」などと“詐欺師の妄言”を語る姿に逆上。八造が持っていた土地買収用の見せ金30万円を、車内から外に投げ捨てた杉田。すると八造が豹変、走行中の車から杉田を突き落とそうとするが未遂に終わる。しかしその後も八造は、度々杉田家を訪れ、馬鹿な母を騙して杉田の実印を持ち出し、杉田名義の借金を増やし続けた。

  杉田が26歳の頃、悪徳弁護士とグルになって、杉田に1億円もの負債を肩代わりさせた八造。「実の親がこんなひどいことをするのか」と疑いを持った杉田。母に「八造は本当の父なのか」と問い正すと母は「あのお父さんは、本当のお父さんじゃないのよ。本当のお父さんは、全然別の人」と。杉田が生まれたとき、父と母は結婚していたものの、杉田は、母が不倫相手の男との間に生まれた子だった。八造は子供が作れない体で、愛人は子持ちの人妻ばかりだが、子供はひとりも産ませていない。(※八造は「女性自身」の取材に「杉田かおるは私の実の娘」と反論している)

  著書中盤からは、創価学会への入会から脱会までが、詳細に綴られている。1980年11月、杉田16歳。映画「青春の門」出演が決まった頃。父が愛人と住んでいた、神奈川県・大井松田の家で学会の「座談会」が開かれ、杉田は入会をはっきり決めた。芸能人が「広告塔」として活動する「芸術部」に所属し、当時住んでいた東京・品川地区の「高等部女子部」にも所属。同じ年代の仲間に囲まれ、心を許す場所になっていった。芸術部の重要な行事は、年1回の総会。杉田が初めて参加したのは1982年、横浜にある学会の会館で開催された総会。総会後の会食は、横浜港に入港していたクイーンエリザベス2世号を見ながら。司会は歌手のK。

  会食の席で、学会の最高実力者・池田大作と初対面し感激する杉田に、池田が会食中突然、杉田に「『月の砂漠』を歌いなさい」と指名。フォーク歌手のTがピアノの伴奏をするが、緊張して声が上ずる杉田。「下手くそだねぇ」と何度も歌いなおしを命ずる池田。しかし、池田に傾倒していた杉田は「息苦しいまでに幸せだった」と。「転教」という、全国で学会の布教活動に勤しむグループに入った杉田。全国各地での講演が生活の中心に。16歳のときに買わされた土地が、バブル景気で高騰し、24歳の時には「長者番付」に載るほどまでに。「悲惨な生い立ちだったが信仰で成功者に」という、学会本部が作った台本に違和感を覚えながらも、全国の学会員が待っていてくれる、と思い布教活動に深入りする杉田。女優としての仕事は激減したが、忙しい毎日だった。

  地方への交通費や宿泊代は、学会が出してくれたが、日当などはなく、すべて自分の持ち出しだった。芸術部所属ということで、一般の会員より丁重に扱われていたが、本部の上層部の人間は違った。広報機関紙の記者が取材にかこつけて「今から会いませんか」と誘ってきたり、酒席でセクハラまがいのことを強要されたり。酒席でハメを外している、最高幹部に疑問や不信感をいだいた。1984年1月、成人式を迎え芸術部幹部から「いよいよ戦えるね」と言われた杉田。選挙権を持ち、選挙で戦う、という意味。杉田が生まれた年、1964年に旗揚げした「公明党」の選挙活動。翌年6月に行われた東京都議会議員選挙では、女優のKとともに、応援演説で都内を走り回った。立派な学会の「広告塔」になり、普段でも勧誘に励むようになった。劇場やテレビ局の楽屋に芸能人を訪ね、粘り強く勧誘した。

  1985年。教団機関紙(聖教新聞)発行元を、アメリカ大使館の一行が親善訪問する、というイベントに駆り出された杉田。最高指導者・池田大作を囲む食事会の席で、デザートにメロンが出た。「このメロンは天皇陛下と私しか食べられない」という池田。一匙掬って口に入れたあと「みんなにも食べさせてあげたい」と言い、食べかけのメロンを隣の席の人に。同じスプーンで掬って食べ、また隣の人に。気持ち悪さが襲ったが、ついにメロンが杉田の前へ。ほとんど食べ尽くされていたが、覚悟を決めてメロンを飲み込んだ。「お下げ渡し」と称した最高指導者の行為に、不信感をいだいた。

  学会には、年に一度の「献金の日」というのがあるが、年金生活者や生活保護を受けている人からも集金する、という行為に疑問を持った。杉田自身は、集金活動には参加せず済んだ。杉田が生まれる前から学会信者の父は、教団を利用して信者から金や土地を騙し取っていた。そんな父を見て、信仰を見直したいと思った杉田は、学会から物理的に距離を置くべきだと思い、24歳の時、思い出のしみついた品川を離れ、東京・多摩市の聖蹟桜ヶ丘に転居。その後30歳になった時、東京・八王子に移った。

  1991年に起こった、創価学会の宗門(日蓮正宗大石寺)に対する誹謗中傷事件。宗門は11月、学会に対し「破門」を申し付けた。学会ではなく日蓮正宗の思想に共感していた杉田は、学会を脱会することにした。ある女優からは「あんたが熱心に家までやってきて誘ったから、私は入ったのよ。なのに自分はやめちゃって。どうしてくれるのよ、この裏切り者」と言われ、芸術部員の女優Kや、歌手のYが自宅に押しかけてきた。母に「御本尊を見せてください」と迫り、来客中だったので母が断ると、それまでのにこやかな態度が一変して、力づくで玄関のドアを開けて、中に入ろうとする女性たち。鍵を閉めても、彼女らはなかなか帰ろうとしなかった。

  彼女らが見せてほしいと言った「本尊」とは、「日蓮大聖人の御本尊」だが、日蓮正宗から破門されて使えなくなった。苦肉の策として学会は、約280年ほど前の26世日寛上人が書写した御本尊を印刷して配布。どちらの御本尊を祀っているか、チェックしに来たのだ。杉田より少し前に学会を脱会していた、杉田と年齢が近い女優のK.Uも、日本から離れてアメリカ・ロサンゼルスに滞在していたら、学会の海外支部の人たちに軟禁状態にされ「なんで教団をやめたんだ」「戻ってこい」と説得され、とても怖かったと教えてくれた、とのこと。

  杉田は結果として、すんなり学会から離れることができたのは、学会の「黒幕」と懇意にしていたから、という記述も。「黒幕」とは、以前から家族ぐるみのつきあい。1989年、横浜で起こった「金庫事件」(横浜の廃棄物処理場で、2億円近いカネが入った古金庫が廃棄されていたが、所有者は教団幹部だった)のシナリオを書いた、ともいわれる人物。その「黒幕」が、「杉田の家族を守るように」という通達を出してくれていたから、だそうだ。その後「黒幕」とも訣別し、テレビの仕事を増やす。テレビに姿を晒す、ということは人目につく、ということ。人目につくのは、身を守る最上の方法だと思う、と。

  締めは、昨年8月に杉田が挑戦した日本テレビ「24時間マラソン」の裏話と、結婚生活について。「幸せに包まれて、この魂の記録を書きついだ」と。「宗教に限らず、さまざまな思想や教えにマインドコントロールされて、本来の自分を取り戻すために苦しんでいる人たちに、なんらかの参考にしていただければと思っている。」と結ぶ。

  週刊新潮に福岡の農作業と東京の仕事を往復する杉田かおるさんの近況が出ていましたが、心身ともに健全でお元気そうです。創価に限らず、新興宗教は自分の罪を相手に転嫁して説教するのが特徴です。でも実際いきなり非難されたら、「自分にも落度があるのかなあ」と気にする人も多いですよね。確かに何かしらの霊力・パワーはあるのですが、それはまやかしの物であり、邪悪な力なのだといえるでしょう。小沢さんが「政治とカネ」で裁判中、山岡大臣が「弱者を守るのに不適」と指弾されました。大臣ですから表現には気を付けた方がよいのは勿論ですが、一方で創価学会員には上記の杉田さんの父親のような顕著なある特徴が多いことも心得ておかなければ理解を浅くするでしょう。私の親類にも八造さんのような人がおり、彼の蒸発後、親戚の家屋は創価信者の手に渡りました。三原じゅん子さんが国会で活躍中なので、金八先生繋がりで。官僚厚遇と原発行政をここまで推し進めたのはまぎれもなく自民党なのですから、その点も踏えた改革が望まれます。一方小山内美江子さんは共産党支持の筈ですが、それぞれの立場を越えて教え子が皆、立派な大人に成長したことは間違いありません。加藤くんがよかったですね。私は新興宗教の非常識な異常行動には否定的ですが、日蓮正宗を含んだ伝統宗教の教えについては否定も肯定も致しません。キツネとかタヌキといっても、要はその宗教が実際に個人や社会を健全化すればいいわけでしょう。しかしその逆では困りますね、ということです。

TPPの多大なるリスク(三橋貴明)

2011.10.28(19:33)

  産経新聞の言う「輸出拡大」というメリットについてはその通りだが、TPPが日本国民、日本社会に与えるデメリットの方はどうだろうか。産経の記事は今ひとつ具体性に欠けるため、「TPP協定交渉の分野別状況」を元に考えてみたい。TPPが日本に与える悪影響は多々あるが、本稿では4つだけ取り上げたい。すなわち「政府調達」「越境サービス」「金融」、そして「投資」である。

   ①政府調達(公共事業)

  ある意味で農業以上に地方経済を直撃しそうなのが、政府調達における「調達基準額の引き下げ、及び地方公共団体への範囲拡大」である。元々、日本は政府調達の分野において、一定の調達基準額以上は「英語の仕様書」を作成している。その範囲が、TPP加盟で一気に拡大することになるわけだ。TPPに加盟すると、調達基準額は中央政府が現在の半分に、地方公共団体が3分の1の水準に引き下げられる可能性がある。特に、地方公共団体の公共調達に際した事務作業が増え、延期や中止が相次ぐことになるだろう。公共事業に依存している地方経済は、まさしく「壊滅」と表現したくなるような悪影響を被ることになる。

   ②越境サービス(クロスボーダーサービス)

  とにもかくにも、ネガティブリストが検討されている時点で、言語道断である。ネガティブリストとは、

  「リストに掲載されていない分野は、全て完全自由化(非関税障壁の撤廃を含む)」

という、過激極まりない自由化手法なのだ。例えば、アメリカの「士業」に携わる人のために、日本が「士業」に関わる法律を変えなければいけないなど、意味不明な作業を日本は強いられることになる。実際、米韓FTAでは「士業の規制緩和」が盛り込まれており、韓国は士業に関する法律改正の手続きを進めている。

   ③金融サービス

  金融サービスもまた、ネガティブリスト方式だ。日本政府も、さすがにアメリカの狙いが郵政(簡保)や共済であることは理解しているようだ。アメリカに言わせれば、簡保や共済の仕組みは立派な「非関税障壁」なのだ。日本がTPPに加盟すると、共済や簡保の分野で「金融ビッグバン」後と同じ光景が繰り広げられることになる。日本の金融サービス自由化の始まりであった金融ビッグバンでは、東邦生命、大正生命、協栄生命などが倒産し、外資系企業に救済された。デフレと高失業率に悩む日本において、わざわざ外資系企業に金融市場を開放し、自国企業を苦境に陥らせなければならない理由がさっぱり理解できない。日本の保険会社で働く従業員は「日本国民」であり、他の日本国民のビジネスの「顧客」でもあるという現実を、そろそろ我々は理解しなければならない。

   ④投 資

  「TPP協定交渉の分野別状況の投資分野の冒頭に書かれた「内外投資家の無差別原則(内国民待遇・最恵国待遇)、投資に関する紛争解決手続等」という文言だけで、もはやお腹一杯という感じだ。信じ難いことに、投資までもがネガティブリスト方式なのである。投資の完全自由化など、国家の安全保障にも関わる分野として、WTOでさえ認めていない。投資に関する問題点を以下に箇条書きにする。

  ●内国民待遇:外国(要するにアメリカ)の投資企業を、日本企業と同等もしくは優遇しなければならない

  ●最恵国待遇:他国と投資に関する協定を結び、それがTPPよりも有利な場合、TPP加盟国(同アメリカ)の企業にも適用しなければならない

  ●ネガティブリスト:リストに掲載されていない分野は、全て投資の自由化対象。当然、投資制限を行っている産業や分野については、日本は法律を改正しなければならない(例:放送法で定められた、民間放送局における外国人株主20%制限など)

  ●ISD条項:アメリカなどの企業が、日本の規制や政策変更により損害を被った場合、投資紛争解決国際センター(ICSID)に提訴し、損害の賠償を受けることができる。

  ISDについて補足すると、例えば日本政府が「日本国民の健康」「日本国民の安全」を憂慮し、何らかの規制を行った場合、それを理由に関連分野に投資していたアメリカ企業が、日本政府を投資紛争解決国際センターに提訴できるのである。結果、日本政府はアメリカ企業が規制変更により被った損害を賠償しなければならなくなる。日本企業であれば、何らかの規制が実施されたならば、それに合わせてビジネスモデルを変換するだろう。ところが、アメリカ企業は投資相手国の政府を訴えてくるわけである。アメリカ企業が自国でアメリカ政府を訴えるというのであれば、それはあちらの勝手である。ところが、ISD条項が含まれる貿易協定を締結すると、政府が「他国企業の都合」に振り回されることになってしまうのだ。これは、明らかに主権侵害である。

  これまで「TPPは農業保護の問題だ! 日本の農業は世界を目指すべきだ!」などと勇ましいことを言っていた人々は、上記「TPPの本質」を理解していたのだろうか。理解した上で、あえてこの種の問題を隠し、TPPを推進していたのであれば、明らかに悪質な情報操作になる。そうでない、知らなかったというのであれば、無知ということであり、いずれにせよ彼らは日本国民に何らかの情報を発信する資格が無いということになる。
(10月27日)

  外資の参入・撤退は素早く、地元(市場)のニーズもお構いなしという事態は既成事実であるのに、自由化業種の多様化、それに伴う英語事務の煩雑化、さらに規制緩和の法改正、トドメは政府の保護対策に対する訴訟認定って・・・これじゃあ市場も法律も雇用も見た目の出入りこそ激しいが社会の不安定化が加速され結局日本経済が荒廃化してしまう、と想像するのは私だけではないと思えるのですが・・・日本はそのすべてに勝利する?

世論調査の欺瞞(天声人語)

2011.10.28(18:28)

  うそには3種類ある、と言ったのは19世紀英国の宰相ディズレーリだった。すなわち、ふつうのうそ、ひどいうそ、そして統計数字であると。統計にかぎらず数字は水もので、たとえば質問の仕方でがらりと変わる▼いささか古い国内の例だが、「規則を曲げて無理な仕事をさせることもあるが、仕事以外でも人の面倒をよく見る」という課長を良いと答える人は84%いた。ところが前後を入れ替えて、「仕事以外でも人の面倒をよく見るが、規則を曲げて無理な仕事をさせることもある」だと47%に減ったそうだ▼客観的で、感情を省いたように粧いつつ、ときに裏で舌を出しているところに数字の怖さがある。「試算」もしかりだろう。前提や条件のつけ方で違ってくる。内閣府の原子力委による「原発事故のコスト試算」も、どうも覚束ない▼事故への対応にかかるコストは「1キロワット時あたり最大で1.2円」という。だが試算の過程で「低値誘導」されているようだ。もとになる今回の事故の損害額が、ずいぶん低く設定されているとの指摘も聞こえてくる▼高くなれば火力などへの経済的優位は崩れる。ゆえに思惑で丸め込んだとも評される。「脱原発」を情緒的と指さす産官学の、それこそ情緒的な数字いじりではないのだろうか▼夏の電力需給の試算や節電目標が実は怪しかったことも後で分かった。数字は無私だが、背後には良くも悪くも人がいる。何によらず、吟味する心がけは、私たちメディアの自戒でもある。(10月28日)

  ふと目に留まった朝日新聞のまともな主張だったので掲載しました。支持率世論調査、原発コスト・・・マスコミが情報の捏造に加担していたのでは目も当てられません。専門的技術から倫理観を棄て、商業主義偏向や恣意的な悪用をする自由、それが権威やパワーだというのは自己陶酔による勘違いです。分野にもよりますが、政治・行政に倫理観の確立は必須です。カネ持ちだから医療を受けられ、罪状も許される、所得が少ないから病気でも放置、しかも冤罪で禁固ではもう民主国家ではないでしょう。ただ現在の小沢裁判ではこの構図が恣意的に悪用されて政治弾圧に繋がっているから厄介なのです。政府と司法はまず小沢氏と秘書3氏に早急に無罪判決を言い渡し、検察の調書作成法・著しい有罪偏向判決の見直し、検察審査会の健全運営に着手すべきです。今回はマスコミも司法も国民の意識の変化に遅れをとりました。小沢さんよブラックパワーを行使するなという批判はずばりそのまま検察・裁判所・マスコミに当てはまります。法治国家に対する国民の信頼を司法自ら裏切ることは、もうこれ以上許されません。

有罪率99.9%、検察と裁判所の“カネと特権”(週刊ポスト)

2011.10.28(17:56)

  元大阪高検公安部長の三井環氏は、「99.9%」の有罪率の背景に、“裁判所と検察のもたれあい”があると指摘する。「裁判所と検察には判事・検事交流という人事交流制度がある。毎年数十人の判事が検察に出向して起訴状を書き、逆に同じ人数の検事が裁判所に出向して判決文を書く。そうして互いに身内意識ができる。だから裁判官は検事を贔屓し、被疑者が法廷で『無理に自供させられた』と取り調べ段階の供述を覆しても、目の前の人間の言葉より検察調書を信用するわけです。また、検察が逮捕状や勾留延長を請求すれば、裁判所は容疑者の逃亡や証拠隠滅の可能性が低くても、“自動販売機”のように逮捕状や延長決定を出す」

  元横浜地裁判事で『狂った裁判官』(幻冬舎刊)などの著書がある井上薫・弁護士の証言はもっと赤裸々である。「裁判官も官僚だから、出世したい。だから無罪判決を出すときは非常に心配になる。無罪にして検察に控訴され、上級審で逆転されたら出世がなくなるかもしれない。経歴に傷をつけないためには、有罪か無罪か迷った場合、有罪にしておけば確率的に間違いが少ないわけです。実際に、無罪判決を出した経験が少ないから無罪の判決文の書き方がわからない判事も多い。私も刑事事件を2000件ほど手がけましたが、無罪判決は1件だけでした。裁判官の中には、公判担当の検事と仲良くなって起訴状のデータをもらい、判決の犯罪事実を書く手間を省くためにコピペする者もいた」

  検察・裁判所一体で“自動販売機”のように有罪判決が出されているとすれば、裁かれる国民はたまらない。裁判官には検事以上の特権がある。最高裁長官の報酬は「総理大臣」と同額で検察より1ランク高く設定され、「定年まで務めれば、ほとんどの裁判官は退官前に1号俸という事務次官クラスの給料になり、次官クラスの退職金約8000万円を受け取る」(裁判官OBの弁護士)という。その上、天下り先の斡旋もある。裁判官が定年(65歳)後に再就職を目指す場合「簡易裁判所の判事(定年70歳)」「弁護士開業」、そして「公証人」の3つの道から選ぶのが一般的だ。そのうち公証人は法務大臣が任命権を持つ。そこで、「法務・検察と調整して公証人を希望する判事にポストを回してもらう」(同前)という。現在、全国の公証人の3割は裁判官OBだ。いわば裁判官は法務・検察から「天下り先」を提供してもらっている。この特権を維持するためには、検察とケンカせず、有罪判決を出すしかないわけである。
(11月19日号)

  今回も一連の件を大きく俯瞰してみましょうか。まず読売テレビ出身の辛坊治郎氏が自身出演の番組で、ゲストの武田先生による食品汚染に慎重な態度に対して強く批判的な態度をとった。これは小宮山大臣が来年4月から1年1ミリシーベルトの基準に戻すようにしたそうですが、国際的にもその方が好影響でしょう。まあ河上和雄氏が日本テレビ・バンキシャのレギュラーとして小沢批判を強めているのはいつものことですね。そして過日、読売新聞記者の恒次徹氏が自由報道協会の小沢氏会見の席で、実質犯と形式犯の捉え方について、小沢氏との間で言った言わないの質疑を続け、これは質問した当の記者自身に際限なく混乱した様子が認められたため、協会側から質問態度について厳しく注意を受けました。恒次記者に僅かな賛同はあるものの、一部始終を見た大半の国民は上杉氏と岩上氏の態度を支持しました。そして日刊ゲンダイが、モバゲー参入に厳しい態度で臨む渡辺恒雄・読売HD会長について「プロ野球は彼の私物ではない」と書いて怒らせた。・・・という流れがあるのですね。そして島田紳助氏の司会していた「行列」のゲスト弁護士の先生は原発推進派が主流のような気がするのです。つまり、読売グループとしては原発推進・小沢有罪の2点を強く主張している、しかも法曹界の識者をお茶の間に浸透させるのに努めているようにもみえます。

  これは読売新聞が法曹人口の増員を提唱していることと無関係でしょうか。しかし法科大学院の儲け主義が法曹界の質量低下を招いている、という意見もあります。高価な費用を払って法科大学院を卒業したのはいいが司法試験には受からない、従って法科大学院への志望者が減少しているという悪循環があるようなんですね。他方弁護士は余り気味なのでますます商業的・利権迎合的になっていくという構図があるようです。原発問題や小沢裁判には「学問界の商業的堕落・腐敗」という一面が色濃く影を落としているようにもみえますが、果してどうでしょう。

日刊現代を家宅捜索(毎日新聞)

2011.10.27(16:52)

  夕刊紙「日刊ゲンダイ」に違法風俗店の広告を掲載する手助けをしたとして、警視庁保安課は27日、広告代理業「キューズエージェンシー」社長、奥田昌利容疑者(40)・埼玉県草加市北谷3を風営法違反(禁止地域内営業)幇助容疑で逮捕したと発表した。同課は日刊ゲンダイが違法性を認識していた可能性があるとして、同日午前から、発行元の「日刊現代」本社(東京都中央区)など3カ所を同法(無届け業者の広告宣伝の禁止)違反容疑で家宅捜索した。逮捕容疑は8~9月、禁止地域で営業していた足立区千住旭町4の個室マッサージ店「エンジェルベイビー」の広告を日刊ゲンダイに掲載させたとしている。奥田容疑者は容疑を認めているという。

  保安課によると、奥田容疑者が広告を仲介していた新聞は日刊ゲンダイのみで、少なくとも違法風俗店7店舗の広告の掲載を仲介したという。同課は日刊ゲンダイの広告担当者らから、掲載前に店舗が風俗営業の届け出をしているかを確認したか事情を聴く方針。日刊現代総務部は「現在捜査中のためコメントできない」としている。警視庁は6月、マスコミ各社など約160社が加盟する「インターネット広告推進協議会」などにネット広告の掲載依頼があった場合は届け出の有無を確認するよう要請している。
(10月27日)

  溝口先生や斎藤先生を擁して阿含宗や創価学会を応援してみたり、いきなり乗宣先生に財政再建の必要性を書かせたり、強力な応援団の考察日記を強制終了に追い込んだり・・・コラム陣が「デフレ下で増税すれば消費・税収が落ち込むからやめろ」と連日連呼しても10円値上げしてこの始末・・・自殺した人や中傷で辞任した閣僚に「ざまあみろ」的な態度は、血の通った人間として共感できません。結局小沢さん擁護にしても、強者に対するカリスマ崇拝だから、無関係な科学的上達法の擁護にまでずれてしまうわけでしょう。その精神が官僚=マスコミ擁護に巧妙に繋がっているわけです。宗教でも武道でも、達人といわれる人物に共通する特徴は「沈着、柔和さ、軽み」です。弱い私なんかが直に接しても何となく可笑しくなってつい軽口を叩いてしまう、威厳ある身分の高さや確実な強さを相手に感じさせず朴訥に正論を語る、実はオーラが凄絶な修練の末高級化しているのです。当然これで私が強いとか正しいとか主張しているのでは全くありませんよ。ただ私はダメダメな弱い人間ながら独自の判断基準があるのです。これは誰でもそうでしょう。元々夕刊フジに数十万部の勝差、更に一部140円の高級誌の給与に響くわけもなく、何のこれしき屁でもありません。意地っ張りでは負けないのですから、高級鮨を摘みながら読者の手が届かぬ高みへともっと上り詰めてほしいものです。オウム擁護のマスコミ体質が露呈した一件でした。南無阿弥陀仏。

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余震と雑感~国際ニュースいろいろ

2011.10.27(01:49)

  ある雑誌にかつて「自己投資をしないマックのバイトを蔑視するという考えは差別ではない」「ネットカフェに来る人はどこか不幸な人だ」「居酒屋の呼び込みはまるで乞食のようだ」ととれる旨の記事がありました。このように一読しても看過できない、不当な差別発言がマスコミにも多く見られます。マスコミの力をバックに確信犯的に個人攻撃をしてくる行為の方がずっと卑劣です。マスコミの暴走は言論の自由、ネット発言では差別禁止では順序が逆でしょう。前者はプロによる公共の商品です。まずネット右翼の脅迫めいた暴言を野放しにしないでもらいたい。集団リンチなら許され、被害者として訴えた者勝ちということでしょうか。殺人の示唆は人権侵害以上の犯罪だと思います。まずそっちを取り締まって下さい。

  今日は国際ニュースを中心に雑談します。まずTPPからですが、与党内はもとより、自公他野党からも反対の声が多数出ています。みんなの党や小沢さんの提唱する自由経済の国内整備が進み、震災も放射能汚染もない状態で、今後の経済成長が見込めるのであれば、TPPには利点もあるのでしょうが、このタイミングで農産物だけでなく20項目以上に渡る業態、不安定な欧米中の経済情勢も考え併せれば冒険リスク、そして国民への負担が増すことは回避した方がよいと思われるのですが・・・

  次に地震のあったトルコですが、パレスチナ側についてイスラエルを非難していたわけですね。ここでも背後でアメリカが糸を引いているようです。予算削減に強いとされるパネッタ国防長官がどのような米軍再編を講じるのかに注目です。日本が沖縄の負担軽減をもっと効果的に訴えていればより具体的な進展も見込めたかもしれませんが、辺野古計画・そして日米安保はどうなるのでしょうか。欧米の反格差デモは扇動されている・・・という記事がありましたが、当然先導するグループはあるでしょうね。ただ中東やアフリカでなく米英国内という点が重要で、穿った見方をすれば、大統領選への布石?なのかなあ、なんて思ってしまいました。

  まあ冒頭の雑誌はかつて愛読していましたが、上記の記述にはちょっとついていけず、読者層がハイクラスなんだなあと思わざるを得ませんでした。個人的にそういう視点が嫌いなんですよね。夕刊フジの別冊ゴラクの広告に感謝デスw 早速平松先生の「ザ・松田」第1巻を買って来て堪能しました。ドーベルマンの第1話を彷彿とさせますね。ゴラク読者に向けてアレンジされたテイストもグッドです。さすがに“M計画”が実際に起こるとまでは思っていませんでしたが、そんな憂鬱を吹き飛ばす松田鏡ニの大活躍でしたw どうでもよいのですが久々に行ったコミック売場のレジ行列が長くて吃驚しました。読者層は確実に広がっているでしょうね。マンガの売れる理由を実感する世相です。

  今週のサンデー毎日、楽しみな櫻子先生の描く女性がのっぺらぼうで残念でしたw マツコさんは言葉以外のコミュニケーションも大事にされる方なのかも知れませんね。斎藤先生の項は第2のアイヒマン実験があった、テレビと大衆の暴走というコワイお話。なにげに井崎先生の頁から続くJRAの広告記事もよかったです。荻原先生は夕刊フジにもご登場いただいて何かと畏れ入ります、経済活動にこそ思いやりが重要ですね。佐高先生も編集後記も筆が乗ってて、何よりでした。まじめさと楽しさが両立してるメディアは現在貴重です。

  まあちょっと上杉さんが心配なんですが、経緯からして謝意のみ表明すれば処分は不要と考えます。相手の態度の方が確信犯的な非常識でしょう。今後このような問題が再発したらどう対応するのか、協会内で決めておけば問題ないと思います。上杉さんはご多忙の上に重責大ですが、期待・応援している人も非常に多いので、ここはこらえて踏ん張って頂きたいと思います。

カルト宗教とマインド・コントロールの技法

2011.10.24(10:26)

   カルト宗教(セクト)とは?

  1995年12月、フランス下院で採択された報告書『フランスにおけるセクト』は「通常の宗教か、セクト(カルト)か」を判定する国際的な指針の一つとされている。この報告書は、調査委員会の委員長の名前を取って『アラン・ジュスト報告書』ともよばれている。この中で、セクトの本質を「新しい形の全体主義」と定義した上で、以下のように「セクト構成要件の10項目」を列挙している。

  精神の不安定化

  法外な金銭的要求

  住み慣れた生活環境からの断絶

  肉体的保全の損傷

  子供の囲い込み

  反社会的な言説

  公秩序の攪乱

  裁判沙汰の多さ

  従来の経済回路からの逸脱

  公権力への浸透の試み

   カルト宗教に顕著な特徴

   指導者に対する崇拝:聖人、あるいは神格に向けられるものとさして変わらない賛美。

   指導者の無謬性:指導者は絶対に間違いを犯さないという確信。

   指導者の知識の広さ:哲学的な事柄から日常の些細なことまで、指導者の信条や口にすることはなんでも無条件に受け入れる。

   説得のテクニック:新たな信徒を獲得し、現状の信仰心を補強するために、寛大なものから威圧的なものまで手段はさまざま。

   秘密の計画:信仰の真の目的と計画が曖昧としている、あるいは新規入信者や一般大衆にはそれらが明確に提示されていない。

   欺 瞞:入信者や信徒は、その頂点に立つ指導者や集団の中枢部に関してすべてを知らされるわけではなく、また大きな混乱を招くような不備や厄介事に発展しそうな事件、あるいは状況は隠蔽されている。

   金融面および性的な利用:入信者や信徒は、その金銭およびそのほかの資産を差し出すよう説得され、指導者には一人かそれ以上の信徒との性的関係が許されている。

   絶対的な真理:さまざまなテーマにおいて、指導者、あるいは集団が見いだした究極の知識に対する盲信。

   絶対的な道徳観:指導者、あるいは集団が確立した、組織の内外を問わず等しくあてはまる、思考および行動に関する善悪の基準への盲信。その道徳の基準にきちんと従えば、組織の一員としていられるが、そうでない者は破門されるか罰せられる。

   指導部の管理:情報源の管理、外部での社会活動の抑制、外者との連絡を断ち切ることの奨励

   無謬性・神聖な教義:自分たちの教義が唯一の真理であり、救済への唯一の道と説明。教義に対する全ての批判の抑制

   逸脱した神秘主義:事件と自然現象の因果づけ「これは教祖様のお力、本尊による救い・おかげの証明なのです」

   純粋性:到達不可能な理想を示し、信徒(会員)の行動を規制し、常に更なる努力を求める

   独裁性:グル・教祖の強い権力、個人崇拝

   秘密教義(秘教主義):外部への漏洩が厳禁とされる秘密の教義

   エリート主義(秘教主義):信徒(会員)が他者よりも優れているとする

   規則を破った場合の嫌がらせや強制懺悔・追放・脱退者との接触の禁止(カトリックの「破門」に似た概念)・信者が自分たちの子供を酷く扱うなどの教義的義務

   カルトによるマインド・コントロール~勧誘・洗脳、そのテクニック

   好意の返報性

  人から好意を受けると、その好意に応えたくなる心理のこと。この心理を利用して、勧誘側から讃美の言葉や手書きの手紙などによって、被勧誘者へ向けて好意が繰り返し示される(「この乱れた風潮の中で、人生を真剣に考えているなんてすごい」「貴方は素晴らしいです!」など)。NLPのラポール法等を利用。

   ローボール(低い球)

  いきなり「○○会に入りませんか?」「××が教祖です」と言われても、一般に人は心理的抵抗を感じるが、「お時間あります?」「手相の勉強をしています」「ちょっとだけ時間ください、ここでいいですから」「お金はかかりません」「そこの喫茶店で30分だけ話を聞いてください」「やってみなければ、わからない」という誘い方をされると、心理的抵抗感が薄れやすくなる。このような心理を利用した勧誘テクニックのことを、まず受け取りやすい低いボールを投げることからローボールテクニックと呼ぶ。投げられるボールは適当な期間を置いて、少しずつ高くなっていく。最初は無料チケットで絵画展やコンサートに誘い、次の誘いに応えやすい心理が作り出される(団体への勧誘する目的などは、当初、意図的に伏せられる場合が多い)。

   権威性

  著名人との関係を強調されることで、人間は心理的に人や団体を信用しやすくなる。団体の代表とその著名人との接触が、たとえ過去の数時間であったとしても、その対談・握手写真などが、その後、長期間にわたり被勧誘者や支持者に対して繰り返し利用されることがある(例:「ゴルバチョフと○○」)。また、その団体が関連性を隠して、別の団体名でイメージ戦略等で行っている社会的に受け入れられやすい活動(福祉活動、平和活動、家庭再建、青少年教育など)に賛同を示した著名人が、あたかもその団体の理念や活動に賛同しているかのように宣伝されることもある。また、著名芸能人がその団体のメンバーであることなども利用される(広告塔効果)。

   希少性

  「限定○○個」「期間限定」「あなただけにプレゼント」「ここだけの話」など、数量や期間・対象を限られることによって惹きつけられる心理のこと。カルトなどの勧誘では「“転換期”って知っていますか?」「今ならもっと偉い先生に見てもらえます」「貴方は選ばれた人なのです」といった言葉で希少性の心理に訴えかける。

   コミットメント(関与)の一貫性

  「辻褄の合う自分でいたい」という人間心理。日常的な場面では「せっかく名前や住所を書いて入会無料で作った会員カードなのだから、使ってみよう」と考えること。宗教の導入部分では「ここまで時間をかけて話を聞いてしまったのだから、試しにやってみよう」と思うこと。マインドコントロールの最終的な局面では、「ここまで、この教えで歩んで来たのだから、○○に参加しよう」「全身全霊をかけて信仰すると誓ったから、全財産を献金して献身生活に入ろう」など、「何のために今まで…」という考え方にあらわれる。

   知覚のコントラスト(対比)

  心理的に対照的な刺激を受けると、人間の知覚や認識に対比効果が出ることを「知覚のコントラスト」という。「原爆展などの戦争写真展を見た後では、何気ない普段どおりの公園の風景でも光り輝いて見える」という心理のこと。日常的には「高級店で高価な値札を見た後で安価な店に立ち寄った際に、普段は手が出ない商品でも安く感じられる」という人間心理にあらわれる。一部宗教団体や思想団体での勧誘では、「戦争・飢え・差別・殺人・自殺・不倫・離婚」など、世の中の暗い面を過剰に強調した映画やビデオ等で被勧誘者に対して叩き込まれ、被勧誘者は一時的に絶望的な心理に追い込まれる。被勧誘者は、その暗く八方塞がりな心理にある中で、明るい出口としてその団体の理想や行動が示されたり、その流れで教祖の名前や写真が明かされたりするため、それらが実際以上に光り輝いて見えてしまう。霊的因縁で一度失意のどん底に突き落とし、その後再起を支援し慰める、“マッチ・ポンプ”の手法。

   恐怖心

  一部の宗教団体では「脱会すると不幸になる」と教えられる。教義として教えられなくとも、脱会して不幸になった事例が、まことしやかに繰り返し示され、恐怖心が喚起される。「不幸になる」と言われる対象はその宗教によって異なり、「霊界の先祖」「本人」「親・兄弟・親戚」「子孫」など様々である。「教えを聞く前ならともかく、教えを知ってから脱会すると絶対に救われない」というレトリックも利用される。また、脱会の場合だけではなく、仮にその団体から一時的に距離を取りたいと申し出ても、「悪魔が入る」「地獄に行く」などと言われ、カルトによってその表現は様々であるものの、刷り込まれた恐怖心によって、団体から距離と時間を置くことが出来なくなる。

   カルトからの社会理論による反撃

  セクトの擁護者は、反対派が被害を受けているという訴えを相手にせず、セクトを迫害の被害者だと説明しようとする。そして、自分たちは「魔女狩り」に遭っているのであり、精神性と思想の自由に対する現代版の宗教裁判が行われているのだと主張する。彼らにとって反セクト思想とは信者(会員)に教義や指導者に対する不信感、恐怖感を引き起こし、脱会させることを目的としたもので、脱退者の証言を元に世論を操作する不寛容の合理化なのである。また、反対する者たちを、宗教の価値を理解しない、無神論、唯物論者であるとか、お金目当てであるかのように決め付けて非難することも多い。

  カルトに厳しいフランスにヨーロッパ本部を置く真如苑。検察OBと元暴力団員の共謀による被害者を装いながら、真如苑内部では「この人物こそあなたの結婚相手にふさわしい」とか「今度の事業に着手するのは見送ったほうがよい」などと“ご霊言・ご託宣”を垂れているのですから、件の墓苑業者を事前に軽く霊視しても罰は当たらないでしょう。それとも霊能判断で「肯定」された、「吉と出た」のでしょうか・・・? 教祖の伊藤一家に色情因縁はありませんでしたか? 「因縁・修行」と称する霊的荒波に生活と精神を徹底的に揺さぶられ、混乱と絶望の渦中に陥った信者が、豪奢で清潔な精舎・盛大なイベント、そして位階の昇格にぐらりと傾きはしなかったでしょうか。暴力団関係者や自民党政治家とは創価学会や阿含宗もボディガードと大口顧客兼任で繋がっているようですが、真如苑が真言宗醍醐寺や検察・警察関係者、高級官僚やマスコミを取り込んだからといってカルトではない、と言い切れるのかは疑問が残ります。むしろカルトの特徴をすべて兼ね備え、フランスの査問も突破する霊力を持つ、と考えた方が適当なようです。のりピーの毛髪検査の際、頭を坊主にするしないと騒がれましたよね。強引に社会との縁を切り、遁世・出家を促す・・・卑見では真如苑のホトケ様はそのような、「迷える強烈な仏教信者の霊+パワーアップした畜生霊」であるような気がするのです。あくまでもこの“迷える霊”というところがポイントでしょうね。普通の寺社で拝んで貰った結果、社会生活から落伍しましたなんて話もまず聞かないでしょう。お滝場には死亡した修行者の霊が浮遊しているなんていいますね。マスコミによるオウム擁護の精神は顕在なようです。

どこか気になる6つのニュース

2011.10.21(11:45)

  週刊現代が今月初めまで掲載していた連載企画「グリコ森永事件の真実(第2部)」の記事の中で、「かいじん21面相」グループの一員・キツネ目の男にされたとして、人気作家、黒川博行氏(62)が同誌や発行元の講談社を相手取り、名誉棄損の訴えを起こす準備をしていることが18日、明らかになった。「あまりに荒唐無稽。親族まで犯人のように扱われている」と怒りが収まらない黒川氏は、出版社から自著の版権引き上げも検討しているという。問題の連載は週刊現代7月16/23日号から10月15日号まで11回掲載された。筆者は消えた年金問題を追及し、2004年の「年金大崩壊」(講談社)などで第26回講談社ノンフィクション賞を受賞したジャーナリストの岩瀬達哉氏。(夕刊フジ、10月18日号より抜粋)

  高知白バイ事件。停車してるバスに白バイが激突した、単なる白バイの運転ミスなのだが、その激突した道路は、常に白バイが追尾訓練に使用していたので、一般道を訓練に使用していた違法行為がバレては大変と考えたことで作り上げた冤罪だ。そこで停車していたバスが動いていたように偽装するスリップ痕を、道路にスポーツドリンクを刷毛で塗って作った。更に、それだけでは弱いと考えた警察は、その事故現場でスリップ痕などの検証行為を見守る野次馬をでっち上げたのだ。これらの偽造行為が明らかになった事実が、今週のフライデーには書かれていた。野次馬の写真、科学警察研究所顧問を務める方が「微分処理」なる画像処理を用いて検討すると、野次馬の部分は合成と判るらしい。また、開示された6本のネガフィルムの製造番号を見ると、何と事件から3年後の09年6月17日製造と判明したと言うのだ。(桜井昌司氏のブログ、10月19日より抜粋)


  佐高先生のペラ蔵批判によって黙っていたわけではありませんが、マスコミ間で拡散しない気になる事態が続いたので2本ずつ3件、計6本の事件をなぞって行きます。まず講談社の週刊現代が連載のグリコ・森永事件の真犯人追跡取材で有名作家・黒川氏を匿名でありながら“キツネ目の男”と指定してしまったことに対して、取材を受けたご本人から抗議が入ったということ。この岩瀬達哉氏は鈴木章一編集長の第1期(いまは2期目)に消えた年金問題を提起しており、業界内の信頼も厚い方なので、週刊現代内外に困惑が広がっているということでしょう。岩瀬氏は彼が真犯人だとする何か強力な確証を掴んだのでしょうか? 一方黒川氏がかい人21面相だとしたら、大変なことになりますね。

  さて同じ講談社のフライデーで高知の追突事件で警察が証拠を捏造していたという調査結果をスクープしました。これは一旦判決が出た後で疑義が出され、その対応策として問題の写真に加工して細工したというのですね。科捜研の専門家同士の対決となっているようです。2件とも今後の行方が未知数なので何ともいえませんが、素人の卑見からすれば事件記者というのは刑事・警察官と同じでシロかクロかの嗅覚が醸成・養成されると思うんですよ。そしてその直観は売上とか出世とかの栄達目的では曇ってしまうのではないか、という懸念があります。「記者生命を賭しても真実を」と訴えた魚住さんを尻目に立花隆氏の小沢糾弾を掲載した週刊現代に、冷静な記者の目は存在したのでしょうか。

  次に引用は省略しますが、平野復興相の「バカな奴」発言についてのフジサンケイグループでの異なる反応がありました。まずこの記事発祥は産経新聞らしいんですね。で、自民党の大島副総裁から「けしからん」旨のコメントを引き出した。ここまでは松本前復興相の大きな態度や鉢呂前経産相へのマスコミの態度に準じたものだったのですが、なんと夕刊フジが「バカという表現は愛惜・友情の裏返し」旨の擁護記事を掲載したのです。これにはびっくり。コラムでお馴染みの公明党の高木議員も攻撃しているのに、敢然と反論を掲載したわけです。これも個人的な卑見では夕刊フジの態度に正気の清々しさを感じた次第です。右翼のイデオロギーに固執するのではなく、日本神道の持つ“正気”を大切にする保守の態度には炯眼を覚えます。これも講談社と同じで、一つの会社グループ内で異なる取材態度を明白に翻したわけです。まあ、その方が正しいんですけどね。

  最後は都庁関連で、まず石原慎太郎都知事が体調不良のため休養宣言。もうそろそろ業務に復帰する頃かな? 堕落・我欲と天罰とは、被災者の皆さんに想いを馳せて都会の人間が懺悔したいですね。そして最後6本目は東京消防庁関連の記事です。

  知人女性宅で居合わせた男性(28)を殴り、けがをさせたとして、警視庁四谷署が傷害と住居侵入の疑いで、東京消防庁の新宿消防署長増子信仁容疑者(56)東京都新宿区百人町を逮捕していたことが20日、四谷署への取材で分かった。同署によると、「殴ったことに間違いありません」と容疑を認めているという。逮捕容疑は18日午後6時10分ごろ、同区新宿の20代の知人女性宅に合鍵を使って侵入し、居合わせた飲食店店員の男性の顔を数発殴って軽傷を負わせた疑い。同署によると、女性は不在で、増子容疑者と男性は面識はなかったという。男性が「鍵を使って入ってきた男に殴られた。追い掛けたが逃げられた」と110番した。女性は「鍵は渡していない」と話しており、同署は入手経路についても調べる。東京消防庁の湯浅達也広報課長の話 詳細は確認中だが、消防署長が逮捕されたことは誠に遺憾。事実を確認し、厳正に処分する。(時事通信社、10月20日)

  女性の愛人同士が偶然ばったりと鉢合わせてしまったのか、何か違法な手段で合鍵を入手し侵入したのか…私の粗末な想像力などとっくに超えてますw 消防の新宿署長ですよ! マンガのようなお騒がせ、まさにこれぞマッチ・ポンプそのもの!

真弓解任「不信任90%」(サンケイスポーツ)

2011.10.16(21:08)

  Bクラスなら阪神・真弓監督解任と決めたことについて、神宮球場右翼席で緊急調査。100人に聞いたところ「賛成90人、反対10人」という結果となった。次期監督の適任者のアンケートでは平田勝男前2軍監督・現評論家が一番人気の32票。球団が最有力視している和田豊・1軍打撃コーチは2番目の26票の支持を集めた。大阪・枚方市から訪れた斎藤信治さん(43)会社員は「Aクラス、いや優勝しても監督交代や。何でか、言わなアカンか!?」と真弓政権にダメ出し。東京・足立区の岩村恵子さん(44)主婦は「次の監督は、もっと感情を出す人がいい。平田さんなら、アツイ部分もあるし、明るくて楽しくなりそう」と期待をかけた。埼玉・新座市在住の今野芳樹さん(20)大学生は「強くしてくれるなら、誰が監督でもいい。矢野さんは、まだ早いと思うし、その“つなぎ”として誰がふさわしいか考えてほしい」と真剣な眼差しで話していた。(10月15日)

  端正な甘いマスク、球団人気に貢献した華麗な実績に対し、充分な戦力を揃えて迎えた筈だったんですが…若手の育成はともかく、素人目にも明白な采配の稚拙さは優勝に向けてやる気マンマンの選手とファンを徒に疲弊させるだけでした。この戦力でAクラス…決して無理難題ではなかったと思います。監督は有能な方ですからまだこれから活躍の場は多岐に渡ると思いますが、タイガースの慢性的な勝負弱さの打開は急務でしょう。和田コーチ、平田監督、バース招聘、そして梨田禅譲…選手とファンの気持ちを一丸にできる人事を望みます。掛布・川藤・江川の日テレトリオの実現は…ないと思いますw

激論TPP参入、国民の現状は?

2011.10.16(18:21)

   田中康夫・新党日本代表の反対論

  「高い失業率を受け再選が危ぶまれる選挙情勢に焦燥感を募らせており、反動のように日本政府に対する要求のトーンを強めている」と昨日配信記事で「共同通信」が看破したバラク・オバマ政権が強要するTPPは、早い話が英連邦ならぬ米連邦の企てなのです。太平洋に面するカナダもメキシコも中国も韓国も台湾もインドネシアもフィリピンもタイもロシアも不参加。況んや遠く離れたインドもブラジルもEU諸国も不参加。羊頭狗肉な環太平洋戦略的経済連携協定です。「国外に10億ドル輸出拡大する度に国内に5千人の雇用が確保される」と今後5年間でアメリカからの輸出を倍増させる「国家輸出戦略」を打ち出した昨年、横浜で開催のAPECでオバマ氏は「アメリカに輸出さえすれば経済的に繁栄出来ると考えるべきではない」と他国に釘を刺しました。

  自由貿易ならぬブロック経済化を進めるアメリカの為の時代錯誤な「保護貿易」がTPPです。2年前に開港150周年を迎えた横浜が物語るが如く、通商立国の日本は既に開国済み。至らぬ点を改国するならいざ知らず、国家の根幹たる関税自主権を放棄して医療も電波も公共入札も全てを非関税障壁という美辞麗句の元に不平等条約化するTPPは壊国に他なりません。農業の話ではないのです。同じく「共同通信」に拠れば、「TPPに関する私の立場は判っているよな」と9月21日、野田宰相は日米首脳会談で“恫喝”されました。「暴力団排除条例」に抵触し兼ねぬ物言いです。取り敢えずは参加表明だけでも、と日本的なあなあでTPPなる「賭け麻雀」に加わって、想像していたレートと違った、と途中で平穏無事に無傷で降りられると思っていたら大間違い。
(日刊ゲンダイ、10月12日より抜粋)

   高橋洋一・嘉悦大学教授の推進論

  貿易サービス自由化というのは古くからある命題だ。あくまで、日本の国益のために、自由化が望ましい。貿易自由化が望ましいとのロジックは経済学の中でも200年程度の長い歴史で実証されているものなので、世界共有財産ともいえる英知である。もちろん貿易自由化によってマイナスはあるがプラスのほうが長期的に多いことがわかっている。具体的にいえば、内閣府試算などによれば、TPPでマイナス8兆円あるが、プラス11兆円以上である。マイナスは農業などの国内生産者、プラスは国内消費者と国内の輸出者になる。前提条件などによって多少の誤差があるが、それでもマイナスよりプラスが多いという結論はほぼ変わらない。いつも意見が一致しないと揶揄される経済学者でも、貿易自由化が結果としてメリットになる点では意見が一致している。

  貿易自由化のプラス部分をマイナスに再分配していかに調整するかは政治家の仕事である。そうすれば、国内の誰も損しない状況を作ることができる。TPPに反対する政治家は、本来の仕事を放棄しているといっていい。こうした歴史に耐えた原理原則から見ると、巷にあふれるTPP反対論には間違いが少なくない。TPPに入ると、日本の農業が壊滅するとの暴論がある。しかし、「市場を海外に開くと農業が壊滅する」という主張は正しくない。これは、アメリカンチェリーの輸入自由化の事例を見れば明らかだ。当時、「そんなことをしたら、国産サクランボが壊滅する」という反対論があったが、現実には、国産サクランボは「高級品への転換」で差別化し、自由化以降に生産額は大幅拡大した(国産サクランボの生産額は、1977年から2005年で約1.5倍に大幅増加)。同じ頃、自由化を避けてひたすら守りに入った者(コメ)は瀕死状態になり、自由化して競争の中で自らの強みを伸ばした者(サクランボ)は成長をとげた現実をどのように理解すべきか。
(J-CAST、10月13日より抜粋)

  夕刊フジ誌上で双方の主張が掲載され、民主党内を二分するこの問題を立体的に浮かび上がらせていましたが、推進派も反対派も「雇用悪化のリスクがある」点には一致しているようです。オバマは35万人増える、と言ってますが、これも未知数でしょう。トヨタの社長が日本経済は①円高②温暖化ガス削減目標③通商政策の出遅れ④重い税負担⑤雇用形態の規制強化⑥電力不足の6重苦の懸念があると表明しています。日本経済が元気で健康な状態であればメリットも期待できるTPPへの冒険に繰出す選択肢もあり得るでしょうが、デフレと少子化、震災と放射能に疲弊した現状を踏まえ、ここはTPPを慎重に見送り、国内経済情勢を建て直してから交渉を始めた方が現実的ではないでしょうか。素人考えではTPPが悪い制度ということではなく、現状下での日本国民による新制度への対応処理・増益の獲得を急ぐのは酷な話であり、時期尚早故のリスクを冒す行為のように思えてしまうのですが…  全面自由化で外資の撤退・参入の戦略が読み切れて、国内経済の売上増と品質保持、安定供給を現実的に臨めるでしょうか? 何故国際競争により供給価格を下げることの方が雇用増大・内需拡大より優先されるのかよく分からないのですが…いつまでもいつまでも対米外圧を「緊急必然性」としてそのまんま国民・民間に転嫁しているのでは国民政府として信任されるのは明らかに難しいでしょう。要は外交努力の不足、交渉能力の欠如です。そんな日本がTPPに参入したとして、自由化の荒波を越えた経済運営が果してできるのでせうか? 地震大国が欠陥原子炉を見切り発車した過去の反省は露程もないようです。もう前向きに忘却したんですね?

   自民党員・早川忠孝弁護士

  今のような、日本に長期的視野に立った国際戦略があるのかないのかよく分からない状況で日本がTPPにのめり込むのは止めた方がいい、というのが私の基本的な立ち位置である。どうせグズグズになるのだったら何もしないで、足元が固まった時にしっかり対応すればいい。基本的な方針も立てないでTPPの場に臨んでしまえば、自国の国益の最大化を狙っている諸外国に振り回されるだけに終わる。日本には、もっと急ぐことがあるのではないか。アメリカの必死さはよく分かる。来年の大統領選挙を控えてオバマ氏が段々苦境に追い込まれてきているのが、何とはなしに伝わってくる。

  オバマ氏が、アメリカの経済の再生のために韓国や日本に対して一層の門戸開放を求め、アメリカの企業の進出を応援し、かつアメリカの雇用を守る、というのは当然のことである。経済界の人たちや一部のマスコミは、バスに乗り遅れるな、とばかりにTPPへの加盟を強力に求めているが、現時点でどの程度日本の国益を守ることに資するのかが私には分からない。なーんにもいいことないじゃないか、というのが私の感想である。何もしない、何もできない野田内閣がこんな難しいことに取り組むことに、私は反対である。

  国際間の交渉は、慌てないことだ。今やらないと乗り遅れる、などと騒いでいても、ちょっとするとガラリと情勢が変わるのが国際問題である。日本に力があればという条件付きだが、世界の国々も日本を除外して事を進めることの不利益を知っているはずだ。中国や日本の存在を無視してアメリカ主導でTPPを推進しても大した成果は挙げられない。必ず次のステップに進むはずである。それまでに日本の政治の基盤をしっかり固めておくことである。長期的視野に立った日本の国家戦略を樹立しておくべきである。そのためには、来年の6、7月頃に衆議院を解散して新しい政治の枠組みを作っておくことだ。まだ間に合う。急いては事を仕損じる、と言うではないか。
(10月15日)


俺はエリート、何が悪いの?(時事通信社)

2011.10.13(16:14)

  イベント制作費として取引先から約1億5750万円をだまし取ったとして、東京地検特捜部は12日、詐欺容疑で、大手広告代理店電通の元部長大森章道容疑者(46)=東京都世田谷区=を逮捕した。大森容疑者は電通のエンタテインメント事業局企画業務推進部長を務めていたが、実態のない架空取引をしたなどとして、昨年3月に懲戒解雇されている。特捜部は、同様の手法で複数の会社から資金を集めた疑いがあるとみて調べている。(10月12日)

  電車内で女子高校生のスカート内を盗撮したとして、滋賀県警彦根署などは13日、県迷惑行為防止条例違反容疑で、大津地方法務局彦根支局総務係長、原貴浩容疑者(37)=近江八幡市鷹飼町=を現行犯逮捕した。同署によると、容疑を認めているという。逮捕容疑は、13日午前7時20~30分、JR東海道線能登川-南彦根間を走行中の普通電車で、高校3年の女子生徒2人のスカート内を手提げかばんに隠した小型カメラで盗撮した疑い。(10月13日)

  電車内で男性を殴ってけがをさせたとして、警視庁玉川署が傷害容疑で、朝日新聞社長室主査冨田悦央容疑者(46)=東京都杉並区浜田山=を現行犯逮捕していたことが13日、同署への取材で分かった。同署によると、容疑を認め、「殴ってけがをさせたかもしれない」と供述している。逮捕容疑は12日午後11時ごろ、東急大井町線自由が丘-二子玉川駅間を走行中の電車内で、隣に立っていた世田谷区の男性会社員(33)の顔などを数回殴り、2週間のけがをさせた疑い。冨田容疑者は友人と飲酒した帰りで、男性が二子玉川駅で駅員に引き渡した。(同)

  放射能が狂気を増幅…この手の事件にだんだん慣れてきた自分がコワイ。

奈落に突き落として救うポーズ、新興宗教霊の手口

2011.10.12(10:33)

  ある企業が工場用の土地を購入することにして、その土地代金と同額の定期預金を担保にして銀行から融資を受け、土地を購入したのです。経理担当役員の判断です。資金がないわけではないのです。なぜ、定期預金を解約して買わなかったのでしょうか。それは企業の信用を維持するための処置です。定期預金を担保にしても、当然のことですが、帳簿上には定期預金は残っています。使えないだけです。それに加えて、定期預金を担保にして購入した土地は企業の増加資産になるのです。これは企業にとって大きなメリットになるといえます。(エレクトロニック・ジャーナル、10月11日)

  この虚偽記載の容疑ってのが胡散臭い、明らかに陰謀臭い。スーパージャンプも廃刊・統合になるそうです。JINがヒットしたのに意外ですね。関係ないですが、平松先生と柳沢先生って身体を鍛えてマッチョマンなんですよね。洗脳宗教も嫌いみたいだし。俺も運動しようかな?

  今日の話も全部ウソ、冗談の創り話です。さて、今回は真如苑を題材に、「マッチ・ポンプ」という意味を実際に理解していない人が非常に多いのでしつこく解説してみたい。新興宗教に入信しました、そうしたら不幸が一層強まりました。教団に相談したら「それは膿出しだ、毒の洗い出し・デトックスだ」といわれて集中した大量の読経と先祖供養金奉納、教団集会への助役奉仕、勧誘人数のノルマ達成を命じられました―これは阿含宗や創価学会に限らず、どこの新興宗教でもそうです。今回は真言宗の所作を行う、真如苑と阿含宗の欺瞞を指摘しましょう。

  真言宗内部や仏教研究者に真如苑や阿含宗を認め、支援する方がいらっしゃいますが、両方とも短期的に在籍した私から言わせれば、それは教団のごく外側しか見ていません。確かに真如苑は涅槃経、阿含宗は阿含経の重要性に着目し、真言宗の勤行を日課とし、小乗・大乗・浄土・法華・禅宗含めた総合的な視野を持って活動しています。部外者はこれが教団の真実の姿だと思っているから真言宗の在家集団だ、現代の先進的な密教集団だと捉えますが、これは皮相的な勘違いです。この教学と真言宗の所作は導入部・カモフラージュに過ぎないからです。

  外部には余り目立ちませんが、真如苑や阿含宗の本質は個人相談の形式をとった先達との霊能相談にあるのであり、そこで前述した「修行」の強化が親身・親切の形をとって命じられるわけです。元々自分の不幸や問題解決のために入信・相談してきたわけですから、相談者は当然この指示に従います。で、時期が経つにつれ、効果があってもなくても、「修行」を続けた人には教団への忠誠度を認められ、「位階」が与えられるのです。これは官僚制度との絡みで後日採り上げたいと思います。これは元々霊界の住居がグレードアップするという意味合いが濃い古来からの概念です。たとえ本人に不幸が続いていても位階が高ければ、周囲の方が「あの人の不幸には意味がある」と認めてくれるわけですね。

  で、飛びましたがマッチ・ポンプの説明で、これは文字通り火を点ける「マッチ」と水を汲み上げる「ポンプ」これが「表裏一体・同一人物」だという言葉です。例えばまず警官が泥棒に変装して盗みを働き、次に本業の警官として現場の周りに駆けつけ、自分の評価を上げる。消防士が人知れず放火をして119番通報をし、名消防士として消火活動に尽力し、評価を上げる。つまり問題解決者が自己のポイントを稼ぐために故意に問題を作っていた、という場合に「その事件はあいつのマッチ・ポンプだ」というわけです。ネズミ捕り業者がこっそりネズミをビルに放ったりとかね。これはあくまでもたとえ話ですよ。

  で、新興宗教は霊の操作、特に怨霊を集めて念力をかけるのが得意ですから、信者の不幸をまずこの霊力で増大させるわけです。当然信者は教団に駆け込んできますから、そこでお布施と奉仕活動を要求し、見返りに怨霊の悪戯を「少しだけ」弱めてやるのです。この即座に全面解決しないところがミソですね。もうこの時点で広告と明らかに違うわけですが、人間というのは波乱万丈のドラマに惹かれるところがあるのです。で、結局問題解決がうやむやになってさすがに信者の不満も高まってきたところで位階をワンランク上げてやる。心理学のカタルシス作用でドッと泣き出す人もいます。で、位階が上がったら、当然ノルマもこれまで以上となるわけですね。それが苦しくなってきたら、「後輩を勧誘してきてそいつにやらせろよ」というアドバイスが出る訳です。

  真如苑も阿含宗もこうした指示を神秘なご霊言・本尊からの聖なるご託宣として信者に伝えますから、相談者は逆らえる筈もない。すでに教団の霊操作によって不幸が現象化してしまっているわけですから。このプロセスは信者個人の丹田(=潜在意識)に教団の洗脳念力(=霊)を打ち込むことで、信者は眉間から教団の見せたい現象をあたかも自分の意思のように体験することができるのです。毎日の日課である真言宗方式の読経によって、このマインド・コントロールへの従順性を信者自ら日々養成しているわけです。これでもこうした新興宗教を教学や所作のみで擁護できますか? さらに前述した個人に潜在する怨霊が、教団の悪質なパワーで増幅し、本人の不幸は一層強まることになるのです。反対に「おちから」を抜いてしまえば、本人の怨霊も再び潜在化することになります。

  しかしただ信者をいじめるだけではありません。不幸のさなかに信者を助け、味方になる霊も実際の人物として現れます。それは教団の教祖・職員・先達の化身であることが多いのですが。しかし彼らの目的は信者の救済ではなく、信者本人の「修行」、つまり教団への忠誠行動へのソフトな促進役に過ぎません。だから愛想だけよく結局役にも立っていないことが多い。さらに状況が好転に向けて運ぶように見せかけ、心からの忠誠を引き出した後に一気に暗転、なんてことも珍しくありません。教団は全力を挙げて助けたが、あなたの修行不足と不徳が祟って、やっぱりダメだったというわけです。それでも洗脳をパワーの付与だと錯覚している信者はもう霊言でカモを釣る側に廻るしか、憂さの晴らしようがないのです。

  金丸信氏は山梨出身であり、真如苑にも創価学会にも関係があったようです。自民党を応援する阿含宗も含め、宗教法人課税を唱えた小沢さんにこれらの新興宗教が襲い掛かるのは当然ではないでしょうか。怨霊パワーは互いに融合・増殖します。暴排条例で暴力団との仕事もやりにくくなるのですからなんらかの焦りもあると思います。私のその場限りのいい加減な思いつきでは週刊朝日・週刊ポスト・日刊ゲンダイには真如苑・阿含宗・創価学会のバイアスが複数かかっているようにも感じます・・・勿論サンデー毎日にもかかっていると思います。だからテレビ朝日が不気味なのです。トリックの反対を行っている気がするのです。芝浦工大の敷地もIHIから購入したんでしょ? 豊洲一帯はIHIが所有してたんですね。というわけで以上すべてが大ウソ、全部私個人の杞憂です!w これは人物評価ではなく霊による洗脳ルートの解明に関する一考にすぎません、悪しからず。お遍路中の菅さんは何か裏事情を知っているのでしょうか、興味深いところです。

  註:元々伊藤開祖の勤務先である立飛企業(旧称立川飛行機)はIHIの子会社であった。「ひたち」「たちひ」ややこしいですが、似てますね?w 笠間稲荷が真如苑の笠仁稲荷の由来です。日本の神さまの抑え役。立飛企業主要株主は:新立川航空機、IHI、真如苑、みずほ銀行、JPモルガンチェースバンク、ロイヤルバンクオブカナダトラストカンパニーケイマンリミテッド・・・新興宗教は不幸の発現も幸福の予兆も自由自在、でもその正体はやらずぶったくり目的の「マッチ・ポンプ」。ただ日本の法律には違反してません。強烈に洗脳された人が衆目の中で法律を突破・スルーしちゃうのも珍しくありません。破滅や頓死が好きな方は是非どうぞ。全員はそうなりません、ロシアン・ルーレットみたいなものですよ。

余震と雑感~10月が来て、よかったねw

2011.10.11(19:15)

  いつもいつもその時々の感想を綴ろうと思っているのではあるが、一方まとまったものを書きたいという想いもあって半年以上フラストレーションが溜まっていたのであるが、今回はテーマを決めずに雑談してみたい。いつもと同じ? まず小宮さんのサンデーフロントラインが終了し、値上げした日刊ゲンダイが私の狭い行動半径内に限り、夕刊フジに売上を逆転、凌駕されている。当然である。リベラルから変節をした朝日新聞=テレビ朝日のご機嫌を伺っているからだ。その先にはCIAがいる。

  敢えてアメリカとは書かない。ウォール街からデモが拡散しているからだ。週刊ポストの小国綾子氏は是非デモ隊に向かって「マックのバイトなんてやってる連中はキャリアから蔑視されて当然なんだ~!」と絶叫して頂きたい。菅-野田の増税路線を糞味噌に貶して来た日刊ゲンダイの10円値上げには絶句した読者も大いに違いない。まあこれしきで高い給与が下がるわけでなし、要らぬとばっちりを受けたのはコラム陣の諸先生方である。金子先生は睡眠とって下さいね。

  さてさて、今日はサンデー毎日発売、帰宅すると今月のFORUM21も届いていた。今月も溝口先生と斎藤先生揃い踏み、この小冊子中に「憚りながら」の多角的考察と戦後思想の多用な視点が盛り込まれているから一気には読めない。現代日本において非常に重要な地位を占める月刊誌である。で、サンデー毎日であるが、佐高先生、ご意見には共感するが偏りすぎ。私は勝間先生もたけしさんも好きである。それがイコール丸ごと共感、というわけではない。しかしこのお2人からは前向きなパワーを貰えるような気がするのである。私は香山先生も勝間先生もご意見には共感いたします。肩書きではなく自分を売っている人は好きだ。それも商用の一面なのだが、それでよい。宗教の脱退者に対し諜報・撹乱要員がいるんですねー。

  いろいろ話が飛ぶのであるが、斎藤先生と佐高先生関連でまず慎太郎批判。あの「新・堕落論」の中吊りコピーはなんだ! たしか「我欲を抑え、しなやかにしたたかに・・・」みたいな内容だったと思う。身内優遇と豪遊視察、豊洲移転に五輪招致の彼に言われたくもない。被災者の地元は東電や政府のやらせを含めた10年越しの施策により、社会全体のため、現実的地元復興のため仕方なく原発を受け入れたのである。官僚や東電の自浄作用が期待されない現在、それを被災者の「堕落」「我欲」から来る「天罰」として本を売る神経が理解できない。半年で大半の日本人は震災と津波、放射能を忘れたのである。何も改まっていないし、何も進んでいない。「慎太郎」どころか「不謹慎」もここに極まれり、といった印象がある。 

  次にサンデー毎日と夕刊フジのよさ。ズバリ「記事が権威主義でなくフラットで人間味があり、読んでホッとするから」。私は文章が下手なのでいい文章とは何か、ということは門外漢である。しかし自分が見ているものが世間に余り表現されていないものであり、しかも多くの人の共感を得る期待がある、一考を促すきっかけになると考えた事項は表現されるべきであると思う。だから何も衝撃的な事象ばかり連ねる必要はない。ただまだメディア上ではマイナーだが、人間の内面としては普遍的、メジャーだという事象と表現を取り上げれば新鮮さと驚愕、納得と共感が両立できると思う。サンデーとフジは論点の多様性とバランスもさることながら、いい意味で文章が熱くなく、フラットなので読みやすい。勿論トピックの選択眼が私と合っているのである。

  一見濃い口の日刊ゲンダイと比べて薄味のようにも思えるが、それは決して「不味い」とか「冷めている」という感じはせず、むしろその逆で、ああ、いい文章だな、と心地がいいのである。大音量よりも控えめの声の方が心に浸透してくるってこと、ありますよね。勿論ゲンダイの功績は大きい。好みは分かれるだろうが、いまの私にはサンデーやフジの方が好きである。山田編集長と千原櫻子先生には私のツボを既に抑えられている・・・その位単細胞な、永瀬正敏に憧れる西ハジメでした。鈴木則文さんって内田吐夢監督の助監をやっていたんですねー。夕刊フジの鳩山さんの「冷却装置が働いたのに津波が来る前に敢えて電源をおとした」という情報は看過できません。是非追跡して貰いたい。今日の亀井さん・輿石さんのコメント、陸前高田のシイタケもよかったですよ。というわけで今日は本当に支離滅裂のままでお終いです。

宗派神仏以前の「法爾自然の真理」に注目せよ(密門会)

2011.10.09(11:47)

  日本は仏教国で、 全国に約八万余の寺がある。 天台・真言・浄土・真宗・禅宗・日蓮宗などの宗派に分かれているが、 全体の組織としては、 中央に全日仏 (全日本仏教会) があり、 その傘下に各地の仏教会がある。 当院も東仏 (東京都仏教連合会) に属し、 新宿区にある三つの仏教会の一つ、 四谷仏教会のメンバーである。 四谷仏教会では、 各宗が当番で、 会長・理事を決める。 今年は、 当院が会長職を担っているので、 時々、 全日仏・東仏主催の成道会や震災慰霊法要に出仕する。 毎回百人余の坊さんが出席するのだが、 その法要で各宗の坊さんが一緒に称えるお経がないのである。 代わりに、 三帰依をパーリ語で称える。 ブッダム・サラナム・ガッチャーミ、 ダンマム・サラナム・ガッチャーミ、 サンガム・サラナム・ガッチャーミと。 それに三帰戒の 「自ら仏に帰依したてまつる、 当に願わくは衆生とともに大道を体解して無上意を発さん。 自ら法に帰依したてまつる、 当に願わくは衆生とともに深く経蔵に入りて、 智慧海の如くならん。 自ら僧に帰依したてまつる、 当に願わくは衆生とともに大衆を統理して一切無碍ならん」 だけである。 普通なら、 『般若心経』 か 『観音経偈文』 と思われるだろうが、 浄土系と日蓮宗は唱える習慣がないので、 全体では唱えない。 しかし、 これだけではあまりにも短いので、 導師として出仕される宗派が、 その宗旨の常用経典である観音経なり、 般若心経を唱えることにしている。 改めて日本の仏教は、 宗派仏教だと強く感じた。

  昔から、 仏教には八万四千の法門があると言われるように、 たくさんの教えや経典がある。 あまりに多いので、 高僧方が、 自ら所依経典を選び、 宗門を建てた。 日本に仏教が伝わった時は、 華厳宗や法相宗、 三論宗、 律宗など、 宗旨は違っても、 お互い唯識とか空観、 戒律、 倶舎論などを、 専門のお寺に行って学んだ。 天台宗は、 元々なかった密教を取り入れたりして真言宗とも交流があった。 しかし、 鎌倉仏教になると、 様子が変わり、 宗旨の旗幟鮮明になったのはいいが、 お互いの交流がなくなったばかりか、 「念仏無間、 禅天魔、 真言亡国、 律国賊」 などと相手を非難する教祖もあらわれた。 「宗論は、 勝っても負けても釈迦の恥」 というように、 いずれの教えも釈尊の悟りから出たものなのだから、 衆生無辺誓願度という共通の目標を持ち、 仏教興隆のため協力するのが本来の姿であろう。

  法門が種々あることは、 空海の青年の頃の奈良仏教も同様で、 不二の教えを求めていた空海はどれが最勝の教えか悩まれた。 奈良仏教では、 各宗がそれぞれ、 唯識・空観・倶舎・律を説き、 それぞれ深い内容であった。 しかし、 一つの法門で他のすべてをカバーするかといえば、 お互いに物足りない。 空海は、 顕教以前の、 機根に左右されない法そのものを説く教えを必死に探しておられた。 そして出遇ったのが、 密教だった。 空海は密教に出遇うことにより、 これらの種々の法門が存在するのは、 仏が衆生を救うために、 衆生の機根 (仏の教化を受ける者の資質能力、 また教えの対象となる者) に応じて説かれたからであることを悟り、 『十住心論』 や 『秘蔵宝鑰』 などで、 その頃伝わっていた各宗門の教えを分かり易いよう整理整頓した。

  要するに、 たくさんの法門があるのは、 法と機の問題である。 空海は密教と出遇い、 今まで悩ませていた種々の法門は、 皆如来の大悲心から生まれた方便であると納得された。 釈尊の説法の多くは、 その時々の法座に集まった人々を対象にする対機説法だった。 機に応じて説かれた教えは顕教であり、 万能ではない。 まだまだ沢山の、 救いから漏れる衆生がいる。

  空海は、 機に左右されず、 法そのものを説くものを、 密教として顕教と区別した。 これによって、 今までばらばらだった教えが一つに統一された。 仏教はやはり一つでなければならない。 機に応じた教えだと、 ばらばらで統一できない。 どうしても時代背景 (末法思想) や民族習慣に左右される。 曼荼羅を見ると、 たくさんの仏・菩薩・天部までそれぞれのグループに分けられ、 争うことなく、 衆生済度のためお互いに自分の持ち場に在って、 本願を発し救済されておられる。 西に阿弥陀如来があれば、 東に阿閦如来、 北に不空成就如来、 南に宝生如来がまします。 西方だけに浄土があるわけではない、 東にも南にも北にもある。 大日如来の宝徳は方角に規制されるものではない。 無限で妨げるもののない清浄な悟りの世界である。 諸仏・諸菩薩・諸天まで、 みな大日如来から生まれたものであれば、 なんら対立する必要がない。

  機と法の関係をありのままに見れば、 顕教と密教が対立するものではないことがわかる。 顕教を統一して密教に変えなければならないというのではない。 密教という言葉は、 誤解を与えやすいが、 空海は密教のことを。 「真言陀羅尼宗といっぱ、 一切如来秘奥の教え、 自覚聖智修証の法門なり」 と表現している。 真言密教という教えは、 自覚の智慧で成仏を証明する実践の法門である。 各宗あっても差し支えない。 それらがどれも機に応じた法門だと悟れば、 どの教えも、 皆如来の大悲方便とありがたくいただくことができる。 自力聖道門、 他力浄土門、 それぞれ特徴をもって機に応じて法を説いている。 人間には必ず機根がある以上、 一つの教えを強要することは不可能である、 またする必要がない。 自分に合った教えを信じていけばよい。 しかし、 いかに八万四千の法門があるにしても、 仏道は一つである。 柔軟な態度で、 教えを実践していけば自ずと信仰も深まっていくものである。 一つの法門に縁をいただき、 実践することにより、 その法門を突き破り、 更に広い心境が展開してくる。 真実の理法であるなら、 当然共通の広場が生まれる。 そこでは禅も浄土も法華も仲良く話し合える共通の世界である。 そこに優劣感情を持ち込むと、 次元の低い争いになる。 最澄は奈良仏教と対立したが、 空海は、 奈良仏教とも対立せず、 お互い協力して日本に仏法を広める立場を取った。 法と機の関係が分かれば争いもなくなる。 知らないとわが教えが一番だということになる。 この教えは自分にとってかけがえのない教えと感謝すればいい。

  今の学者が唱える仏教史観は、 きわめて進化論的な仏教解釈である。 仏教は釈尊によって開かれ、 最初は出家集団中心の教団の原始仏教だったのが、 釈尊入滅後、 教えの解釈の違いから、 お弟子さん方が分裂し部派に別れた小乗仏教となり、 そして在家中心の大乗仏教が生まれ、 その中から最終的に密教が生まれたが、 その密教も堕落してイスラム教徒に滅ぼされた、 と説いている。 インドで仏教は生まれ、 発展し、 最後は滅亡したと。

  しかし、 釈尊が悟られた真実の理法、 釈尊が悟ったというより、 釈尊を全身全霊打ち震えるような悟りに至らしめた真実の理法こそ、 仏教に一貫する信仰の本源である。 仏教はただブッダが何を説いたというだけでなく、 釈尊をしてブッダたらしめ、 同時に衆生をして仏たらしめんとする祈りを持った真理であり、 われらがブッダになる教えである。 仏教を客観的に学ぶのでなく、 仏に成ることを説くのが仏教の核心であれば、 仏陀の教えの中にすでに大乗や密教の教えがあるのである。 原始仏教・小乗仏教・大乗仏教と発展したものでない。 そのように考えるのは、 仏教は釈尊から始まった教えで、 後に教えが変化していったと思っているからである。 本当の仏教 (真実の理法) は、 釈尊以前からあることを知らない。 無始以来生きて働いている真実の理法 (密教では、 これを六大とも阿字本不生とも大日如来ともいう) を、 釈尊は始めて悟られ、 我らに教えてくださった。

  空海は、 仏が生まれる前からあるものが真実の理法であると、 『十住心論』 の中で次のように述べている。「如来自証の法体は仏の自ら作したもうにも非ず、 余の天・人の作すところにも非ずして、 法爾常住なり、 しかも加持神力をもって世に出興して衆生を利益したもう。 (中略) いかんぞ衆生は仏道を去ること甚だ近くして、 自ら覚ること能わざると。 故に、 この因縁をもって、 如来、 世に出興して、 還ってかくのごとくの不思議法界を用いて、 種々の道を分作し、 種々の乗を開示し、 種々の楽欲の心機に随いて、 種々の文句と方言をもって、 自在に加持して、 真言道を説きたもう。 機感の因縁に従って生ずといえども、 しかも実際を動ぜず。 善巧方便をもってなさざることなしといえども、 しかも仏の所作に非ず。 普門をもって異説すといえども、 しかもただ仏の知見をもって衆生に示悟す。(「大日経疏具縁品」の引用)」

  仏が出ようが出まいが、 真実の理法というものはある。 真実とは、 過去現在未来に通じて変わらないものをいう。 時間空間人種老若男女にかかわりなく、 人間が作ったものでなく、 本来あるべくしてある法爾自然のものである。 しかも加持力をもって、 世に顕れて衆生を救われる。 衆生は仏道に最も近いところに居るのに、 どうして悟ることができないのか。 故に、 この因縁によって、 如来はこの世に現れ、 不思議な種々の法界 (意識対象になるすべてのもの) を用いて、 種々の道を作り、 種々の教えを開き示し、 種々の機根の願い求めに従って、 種々の文と言葉をもって自在に加持して、 真言の教えを説き給う。 個人個人が感ずる因縁に従って生ずといえども、 根本の法から外れたわけではない。 仏が巧な手だてをもって為さないものはないが、 それらは仏の為す所ではない。 普く法門をもって異なることを説くが、 ただ仏の知見をもって衆生に示し悟らしむだけである。 仏の出世本懐は機によって、 種々異なるが、 仏がこの世に出興する以前の法爾自然の世界に目を向けるなら、 宗旨の違いを超えて通じ合うものがある。 密教の曼荼羅はまさに、 このことを表現していると思う。


小沢会見で暴走する記者クラブの「バカ丸出し」(田中龍作)

2011.10.09(09:41)

  土地購入をめぐる政治資金規正法違反(虚偽記載)で検察審査会の議決によって強制起訴された小沢一郎・元民主党代表。6日夕方、初公判を終え国会内で記者会見を開いた。小沢氏は法廷で行った意見陳述をもう一度読み上げた。続いて記者クラブ幹事社からの質問だ。

  筆者は会見が始まる前、記者クラブから出されるであろう質問を予想し、それをツイートした。「秘書が有罪になったが…」「議員辞職はしないのか?」などだった。幹事社(今月はテレビ朝日、共同通信)はものの見事に筆者の予想に沿った質問をしてくれた。テレビ朝日の記者が「秘書が有罪になったことの道義的責任は?」「議員辞職しないのか?」と質問したのだった。

  小沢氏は次のように答えた―「私も私の秘書も有罪とされるようなことはしていない。有罪の証拠はない。裁判官が自分の推測にもとづいて判決を下した。(議員辞職など)そのようなことは考えていない」共同通信記者の質問は―「野党は証人喚問を要求しているが、国会で責任を果たす予定は?」「4億円の原資は何だったのか?」小沢氏の回答は―

  「3権分立を何と考えているのかね。君はどう考えているのかね?」小沢氏から逆質問されると、共同通信の記者は絶句してしまった。「4億円は自分のお金です。検察に聞いて下さい。検察が1年以上、私の知らないことまで捜査しているのだから」検察リークを垂れ流していることへの強烈な皮肉だった。検察審査会が第2の検察と言うなら、記者クラブは第3の検察である。筆者も毎度おなじみのワンパターンな質問をした。情けない話だが、この問題に行き着くのである。

  「小沢さんがこうまで検察とマスコミに狙われるのは『検察人事』『記者会見のオープン化』『クロスオーナーシップ』に踏み込もうとしているからではないか?」小沢氏はこう答えた。「検察人事に介入したことはない。記者会見は開かれたものでなければならない。(クロスオーナーシップについては)集中排除の法律を守らなければならない」「あいつはいつも同じ質問ばかりだな」とバカにされるのは承知のうえだった。記者クラブ制度と検察の体質を改善しない限り、日本という国が破滅に向かうと思うからである。
(10月6日)

  陸山会事件の初公判後(6日夕)、小沢一郎・元民主党代表が開いた記者会見をめぐる報道は、各紙・各局とも批判一色だった。それをとやかく言うつもりはない。批判は自由だからだ。だが、事実をねじ曲げて自らを正当化するのは、戦中の大本営発表と同じではないだろうか。

  記者会見の現場に臨んでいない読者(国民)が、騙される記述がある。それは「テレビ局記者が4億円の融資署名を聞いたことに小沢氏が答えなかった」とするくだりだ。朝・毎・読は翌7日の朝刊で次のように報道している―「テレビ局の記者の質問は答えを得られず」(朝日)、「別の記者が質問する順番だとして質問者をたしなめた」(毎日)、「民放記者の質問を制止」(読売)こうなった背景はものの見事にネグレクトされている。実情を明かそう。

  テレビ朝日記者と共同通信記者の質問が終わったところで、司会役の岡島一正議員が「では次は、フリーの方も含めて」と指定した。記者クラブ限定ではなくフリーにも質問の機会を与えるためだ。会見場の雰囲気から察して、流れはフリーやネットに来ていた。そこに「TBS・News23」松原耕二キャスターが、紛れ込んで挙手したところ当たった。松原キャスターは社名も氏名も名乗らずに質問を始めた。フリーやネット記者を装ったのである。

  姑息と言わざるを得ない。松原氏の正面の席に座っていた筆者は言った。「社名と氏名を名乗って下さい」と。松原氏は渋々名乗った。そこで初めて小沢陣営が『ルール違反』と気づき、松原氏の質問を制止したのである。記者会見に出席するマスコミ記者の人数は、フリーやネット記者の数十倍に上る。松原キャスターのような手法がまかり通ったら、フリーやネット記者が質問する機会は著しく減少するのだ。

  「質問する記者は社名と氏名を名乗る」記者会見における最低限のエチケットである。鉢呂経産相辞任会見でヤクザまがいの暴言を吐いた某通信社の記者も、社名と氏名を名乗らなかった。あまりにもレベルが低い記者会見は、民主主義を危うくする。官庁、大企業と記者クラブの間で談合が成立し、国民には真実が隠されてしまうからだ。経産省、東電、記者クラブが事実を隠蔽し続けてきた原子力発電所の実態が何よりの例である。

  フリーやネット記者を入れるのは、透明性を担保する第一歩である。先ず記者クラブに質問させて、次にフリーやネットという指名方法も止める必要がある。テレビ中継の時間枠の中で自社の編集方針に沿った質問と回答を放送するために、長らくこの方式が取られてきた。だがこれこそ、国民の知る権利に背くものではないだろうか。テレビ局の興味と国民の興味は違うことの方が多いのだから。

  情報操作の危険性も生まれる。日本の記者会見は、役所か大企業の本社などで行われる。抱き込まれにのこのこ行くようなものだ。これでは真実が隠されてしまって当然だ。役所や大企業からの独立性を保つためには、記者会見を別の場所で開く必要がある。FCCJ(日本外国特派員協会)のようなプレスセンターを設けるのだ。主催権はフリーもネットも含めたジャーナリスト側にある。こうすれば少なくとも役所や大企業による世論操作が入り込む余地は格段に減る。ここでいうプレスセンターとは、電力会社の東京支社を入居させているような「日本プレスセンター(日本新聞協会加盟社とその関係者のみ記者会見に参加可)」ではない。知る権利はあくまでも主権者たる国民にある。記者クラブと役所、大企業による談合質問が続く限り、国民は判断材料さえ与えられないことになる。
(10月8日)

  科学的見地から真贋を見分ける理系、多様な視点に機会を与える文系、そして力関係や情勢の流れで勝敗が決するとする体育系。プロ野球の日本シリーズでも、大事な場面で誤審と思われる判定が通り、それが勝負の分水嶺となった、ツキのあるなしを分けた、なんて見慣れた光景じゃないですか。私は菅さん・鳩山さんは理系、松原キャスターや岸井さんのような方は体育系のように感じるんですね。つまり本人の資質と努力が時には運気も呼び込み、それは少々ルール違反を伴っていても情勢の如何で正当化されるんだ、という考えです。だから民主党に期待するよりも、なでしこジャパンを応援しよう、という価値観ができてくるように思えるのです。資本主義はこうした面も持ち合わせているかと思いますが、民間企業はともかく、三権分立の枠内では特に厳格にこの事実確認の有無、偏向を排する多用な視点の保持という面が重要になってくると思います。従ってマスコミは司法関係者に対して、そこをしっかりと守っているのですか?という追及をできなければ、「お役ご免」と視聴者・読者からそっぽを向かれ「売上が下がる」という顛末を迎えると思うのです。体育会系の社内競争原理を記者会見にまで持ち込むとは場違いも甚だしい。視聴者・国民には理系・文系の原理で訴えねば伝わりません。人気相撲取りが「国民の皆さん、八百長は勘弁・不問にして下さい」というCMを流せば批判は収まりますか? 大企業というのも体育会系が多いのでしょうね。今週のサンデーモーニング、最後の方だけ見ました。岸井さん、レギュラーコメンテーターとして時間内にまとめられなくちゃダメだな、それじゃ出演者失格だ、そうでなくてもTBSに「岸井降ろし」の投稿が殺到してるのに・・・彼は番組カラーと違和感ありすぎなんですよ! 一方金子先生は殊勲賞?デスw

マタイ書と格差社会・他力と逆転

2011.10.08(18:35)

20:1 「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。

20:2 主人は、一日につき一デナリオンの約束で、労働者をぶどう園に送った。

20:3 また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場に立っている人々がいたので、

20:4 『あなたたちもぶどう園に行きなさい。ふさわしい賃金を払ってやろう』と言った。

20:5 それで、その人たちは出かけて行った。主人は、十二時ごろと三時ごろにまた出て行き、同じようにした。

20:6 五時ごろにも行ってみると、ほかの人々が立っていたので、『なぜ、何もしないで一日中ここに立っているのか』と尋ねると、

20:7 彼らは、『だれも雇ってくれないのです』と言った。主人は彼らに、『あなたたちもぶどう園に行きなさい』と言った。

20:8 夕方になって、ぶどう園の主人は監督に、『労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に賃金を払ってやりなさい』と言った。

20:9 そこで、五時ごろに雇われた人たちが来て、一デナリオンずつ受け取った。

20:10 最初に雇われた人たちが来て、もっと多くもらえるだろうと思っていた。しかし、彼らも一デナリオンずつであった。

20:11 それで、受け取ると、主人に不平を言った。

20:12 『最後に来たこの連中は、一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱して働いたわたしたちと、この連中とを同じ扱いにするとは。』

20:13 主人はその一人に答えた。『友よ、あなたに不当なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をしたではないか。

20:14 自分の分を受け取って帰りなさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。

20:15 自分のものを自分のしたいようにしては、いけないか。それとも、わたしの気前のよさをねたむのか。』

20:16 このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」

  イエスの十字架は人類の罪を購うためのもの(贖罪)でありましたが、社会的事象としてみるならば、人々がイエスを十字架につけてその教えと運動とを永遠に葬り去ろうとした最大の理由は、イエスの体制批判にありました。このことは、エルサレムにおけるイエス逮捕のきっかけが彼の神殿批判にあったことからも分かります。

  イエスは、ユダヤ教の宗教体制のもとで隅に追いやられていた小さい人々に目を止められました。それは結果として体制の中で特権的地位を築いていた者たちへの強烈な批判ともなったわけです。先週読みました「金持ちの青年」の記事も、上の視点から見るならば、時代に対してまた自己に対してさめた批判の目を向けることもなく、体制の中に無自覚にどっぷり身をおいて、その枠組みの中で立派な人間になろうとしている上昇指向の青年の無邪気な善意のなかに滑稽さが見えてきます。

  「天の国は次のようにたとえられる」ということばで始まるきょうの「ぶどう園の労働者のたとえ」も、一見関連がないように見える「金持ちの青年」の記事とも深い繋がりがあることに気づかされます。朝早くから長時間働いた労働者たちと陽も傾きかけた終わりの時にやっと仕事にありついてたった一時間だけ働いた労働者たちとが、賃金の支払いにおいて主人から同じ扱いを受け、それぞれ一日の生活費である1デナリオンを得た。同じ扱いを受けたと言いましたが、実は、最後に来て一時間だけしか働かなかった者たちが真っ先に賃金の支払いを受けているという点も、この物語では見逃すことのできない重要なポイントです。

  たとえ話は、「このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる」という言葉で結ばれています。徴税人とか、遊女とか、異邦人とか、そのほか病人や貧しい人々、どこのうまの骨か判らないようない人たち、つまり当時のユダヤ人社会で蔑視され隅に追いやられていた小さい弱い人たちが真っ先に顧みられなければならない。これが、イエスが宣べ伝えた神の国の福音だったわけです。事実、初期キリスト教の時代に、真っ先に福音を信じてイエスの弟子となり宣教の担い手となったのは、多くはこういったこの世の小さい人たちだったのです。大きい人たちは、イエスを疎ましく思い、排斥したのです。

  やっぱりキリスト教も真言密教も浄土真宗も他力本願だと思いますけどね。ただ新興宗教はこうした宗教原理を知悉した上で、「努力と修行が足りない!」「自力だけで思い上がるな!」という二律相反でやらずぶったくり、とまではいかなくても10万円ふんだくっといてあとで千円キャッシュバック、あなたはすごい、超ラッキー!みたいな技で蓄財をしているようにも感じますがね。そのまま続けていたら目減りの方がずっと激しいカモネギ製造原理のようにも思えます。これなら自分のために貯蓄しろというユダヤ人の教えの方が安心します。普段は「キリストのような人間になれ!」と説教しておきながら「美談を真に受けやがったそいつは死刑だ、反社だ、公開処刑だ!」みたいな・・・私自身イベントの入場整理の列に早くから並び、再三の隊列変更により最後に入場した経験も複数ありますのでw いまは社会全体がこの原理を薄々感づいて何もやらずに身を潜めている雰囲気もなきにしはあらずですけどね。まあ絶対真理のドグマに固執することなく、視点の違いを学ぶ参考テキストとしては如何でしょうか。私は格差社会も嫌ですが、働けるのに働かない人も嫌いです。でも富裕とか発展ってそういう発想を元に生まれてくるんですよね。自分が朝から他人の分まで働いたか、夕方から来て日当1日分もらえたか、あと雇用者の立場も含めて、実際の状況と自分の主張にはこだわらず、双方の立場・気持ちを理解するように心掛けたいですね。エリート官僚とホームレスの人では、後者の方に最低限の生活確保は勿論、エリートに対する以上の思いやり、精神的慰め・励ましが必要だという点には誰しも異存はないでしょう。それは決して前者の否定にはならないんですね。能力・運気は人それぞれでも、皆生きていかねばならないのですから。結局「神の国に入った・入らない」とは言えない、わからないわけで、そういった種類の議論には思考停止した方が健全だ、ということです。従って小沢さん個人が道義的に是か非かなんて100年でも200年でも議論できるわけであって、実際に証拠はあったのか、司法の手続きは法律や過去の判例に照らして適正といえるのか、が焦点となるわけです。原発もまず科学技術的な安全性の経緯を踏まえ、それから賛否。

小沢一郎、そして日本人の「覚悟」(天木直人)

2011.10.08(17:21)

  小沢一郎の公判がはじまった。傍聴したわけではないが、小沢裁判の第一報によれば小沢一郎は罪状認否で無罪を主張するとともに激しい言葉で権力批判を行なったという。それを知った時、私は小沢一郎の覚悟を見た。そして今後は無条件で小沢を応援しようと決めた。

  常に首相候補であり続けた政治家が、国民裁判の晒し者にされたのだ。それをすべての国会議員、官僚、メディアが黙って見ているのだ。小沢一郎の心中を察して余りある。小沢一郎の発言を支持する。しかし、ここまで権力批判を法廷で行なったということは革命闘争を宣言したも同然だ。批判された検察官はもとより、検察と一体となった裁判官への挑戦でもある。裁判に不利になることも間違いない。

  それにも関らず小沢一郎がここまで激しく権力批判をしたということは、小沢一郎はルビコンを渡ったということだ。自ら今の日本の国家権力に反抗する道を選んだのだ。この国の体制側に立つ者たちは皆小沢から離れるだろう。権力闘争を嫌うナイーブで善良な多くの世論は今まで以上に小沢批判を行なうだろう。そしてメディアの小沢たたきは倍加するだろう。

  しかしその一方で、私のように今の日本の権力構造は公正でない、強い者たちが利害と保身で結託する一方で、多くの国民が犠牲にされたままだ、という認識を持っている国民は、小沢一郎の反権力闘争宣言を拍手喝采して受け止める。もはや私は裁判の帰趨など関心は無い。この国の裁判は所詮は最高裁を頂点とする裁判所という司法官僚の手に握られているからだ。かつての同僚たちの判断は所詮は権力を背にした方便だ。権力を持つ者が正しいのである。

  私も法律をかじった官僚の一人だった。多少の法的議論はできる。しかしもはやあらゆる司法技術的な議論は不要、不毛だ。小沢を支持するかしないかだけである。小沢一郎はこの裁判中にも、国家権力の不正と戦う者たちの声を政治に反映できるような新たな政党を結党すべきだ。口を開けば小沢一郎の証人喚問しか言えないような既存の政党をすべて否定し、本物の反権力政党をこの国の政治に誕生させることを宣言すべきだ。

  その時に必ず憲法9条を守る事を宣言することだ。憲法9条を掲げて社会の不正と闘う事を宣言する。それは必然的に脱官僚・脱原発・脱大企業優先・脱日米同盟・脱新自由主義でもある。それを宣言する時に、それを支持する声が燎原の火の如く日本列島を駆け巡るだろう。これまでの政治の主客が逆転するだろう。それは取りも直さず世界を席巻しつつある反権力の嵐と符合する。
(10月6日)

  ワイドショーや週刊誌の捏造で必死に隠してきた真実である、既得勢力の悪辣な手口をを明解に小沢さんご本人から語られたのだから、マスコミが狂乱を繰り返すのは当たり前。尿道結石、ホント痛そうですがお大事に。人間一人をここまで追い込むんですから、世相って残酷ですねー。週刊ニュース新書の輿石幹事長見ました。小沢さんが首相候補に推した訳が解りました。説明が下手な人を先生の組合が支援する筈ないですからねw 「すべての人に出番と居場所を」挙党一致と日本社会を重ね合わせた名文句です。結局聞き手が真摯に尋ねて話を聞けば、民主党も丁寧に答えるよ、というごく当たり前の話です。小沢さんと輿石さん、挙党一致人事を実行した野田首相も含めて「とりあえず状況把握はできているな」と安堵した支持者も多いことでしょう。問題はこの後、さてどうするか?

前原政調会長の華麗なる人脈

2011.10.06(10:35)

  「ポスト菅」の筆頭格だった前原誠司外相(48)が、政治資金規正法が禁止している外国人からの献金を受けていた問題の責任を取り、辞任を表明した。菅直人首相(64)による2時間近くの慰留も固辞した。「国会情勢を踏まえ、外交の空白をつくらないことも考慮した」などと語っているが、実は、自民党などの野党やマスコミが、新たな疑惑・問題を追及する直前の辞表提出だった。

  週明け7日の参院予算委員会。野党各党は前原氏を徹底追及する構えだった。4日に違法献金を暴露した、自民党の「新爆弾男」こと西田昌司参院議員も「朝鮮総連との関係を含めていろいろある。そこをやる予定だったが、勝手に自爆して…」と、二の矢、三の矢があったことをチラつかせた。新聞や週刊誌もツメを研いでいた。自民党ベテラン議員は語る。

  「某大手新聞で先週、前原氏の新たな疑惑掲載について、政治部と社会部が大バトルを展開したようだ。政治部は『有望な政治家を潰すべきじゃない』という主張で、社会部は『新聞は取材した事実を書くべき。それで報道機関を名乗れるのか!』などと反発したらしい」某大手新聞が筆を曲げたとは思いたくないが、他の新聞や週刊誌も、暴力団関係者による献金疑惑や北朝鮮との不透明な関係などに迫っていたのは事実。「前原氏の父方、母方の家系を4代さかのぼって徹底調査したメディアもあった(同)」

  そもそも、前原氏の「献金を知らなかった」という釈明・弁明は信じられるのか。多くの国会議員は、お中元やお歳暮、バレンタインのチョコレートに至るまで、誰に何をもらったかを一覧表にしている。礼状を書いたり、会った時にお礼を言うためだ。献金者をチェックしないのは非常識といえる。国籍の確認についても、自民党の河野太郎衆院議員は自身のブログに「献金をいただく際に、お送りする資料の中で、日本国籍をお持ちですかと注意を促している。ご住所が外国であったり、お名前がジョンソンさんとかスミスさんという場合には、重ねて日本国籍をお持ちですかと確認させていただいている」と記している。これが普通の政治家なのだ。

  前原氏は6日午後、都内のホテルで、自身が率いるグループ「凌雲会」幹部らと対応策を協議した。この席で「続けるべきだ」という慰留論とともに、「あっさり辞めた方が傷は浅くて済む」「問責決議までいったら致命的だ」という意見もあったという。違法献金発覚から、わずか3日での辞任表明について、民主党内では「泥舟の菅内閣から逃げ出した」(参院幹部)、「暴力団絡みの疑惑噴出を恐れたのだろう」(小沢一郎元代表周辺)といった見方も広がっている。
(zakzak、3月7日)

  で、菅首相の献金問題のスクープ当日、日本を巨大地震が襲い、原発が爆発したのです。前原氏に献金したメディア21、この“トゥエンティワン”というカタカナ表記は「凄く難しい表記」ですからおそらく「ついうっかり」「自然と手が滑って」トウエンティーワンと記載ミスを犯してしまったわけですね・・・これに関連している企業・団体は以下の通り。

   真如苑:伊藤真乗と友司夫婦が「誰でも霊能者になれる」と主張して設立した真言宗系の在家教団。

   日本リスクコントロール:社長・寺尾文孝(警視庁の暴力団対策課OB)。同社は警察、検察OBで組織される暴力団対策・総会屋対策を請け負う危機管理会社。多数の有名企業が高額の会費を払って入会している。バンキシャでお馴染みの河上和雄氏、佐々惇行氏、則定衛氏といった錚々たるメンバーが顧問を務めていた。

  日本リスクコントロールが篠原寿と知り合ったのは篠原寿の巨額脱税事件の時。この時、篠原会長の弁護人には日本リスクコントロール紹介で宗像紀夫元名古屋高検検事長が就いた(一審は実刑。控訴し、二審は執行猶予判決に)。日本リスクコントロールはこの見返りに、篠原寿に真如苑の墓苑用土地買収をお願いした。これ以降、篠原寿はこのリスク社の仲介を受け、真如苑の不動産事業の一角を担うようになった。

   メディア不動産:代表・竹垣雅史は、篠原寿が1988年に覚醒剤で捕まった時に一緒に捕まった。「日本リスクコントロール」と篠原寿の依頼を受け、真如苑の不動産事業を行うようになった。ここの顧問が正木利幸(アイエスネットワークを経営)でこの人物を前原誠司氏がこの会社に紹介した。

   創寿苑:仙台市泉区。「創価学会」+「篠原寿」から一文字ずつとって命名した。墓地・墓石・霊園・墓園などお墓の石材店。役員・篠原寿、監査役・宗像紀夫。

  暴力団対策会社は警察・検察の天下り先となる。しかし仕事の中には、かつて覚醒剤の逮捕歴もある、元後藤組相談役からの脱税弁護の依頼や大物芸能人のスキャンダル揉み消しなども含まれるのであろう。株主総会で会社方針に反する勢力を総会屋と一括りにして鎮圧しているふしもある。こうした勢力が違法勢力と組んで裁判で後輩とシャンシャンの手打ちをしたら、どういう事態になるのでしょうか。しかも墓苑事業の見返りに真如苑や創価学会の霊力・人脈を活用できるとしたら・・・日本は既に暗黒社会・マフィア国家だったのですね。それでもマイナスから少しずつでも浄化の方向に進んでいくしかありません。押尾やのりピー事件にまで本当は繋げたかったのですが、長くなるので今回はこれまで。「小沢は99%起訴される!」って一体誰が言っていたんでしたっけ?

余震と雑感~霊についての基礎知識

2011.10.05(13:39)

  今回は霊感の無い私が採用している粗雑な霊的環境の捉え方を説明してみたい。まず前述した五蘊(色・受・想・行・識)は(物質・反応・思念・行動・精神)ということで3つ目の思念を中心とした左右項目シンメトリー図式の無我なる(相互依存した)潜在意識の世界であり、それ自体が真理の認識なのであるが、私のいう五蘊とはこの正式な五蘊ではなく、苦の原因・輪廻の原因となっている「五取蘊」のことである。つまりお釈迦さまなら生全体をいずれかの部分を特に選別せずに眺め受け入れることが可能なのであるが、我々凡夫は同じ真理世界に生きていながら違う捉え方をする。すなわち本来無我なる五蘊世界の好きなところだけを恣意的に切り取って「これこそが自分の人生!」としているのである。つまり本来何物でもない潜在意識世界の曼荼羅に、人間は銘々勝手に好きなもの(欲望の対象)を投影して、その幻影を実際に追いかけるのである。つまり繰り返すと、五蘊皆空(潜在意識は本来ニュートラル)はサトリの境地だが、凡夫は具体的な幻影を実在世界として捉える。これを「五取蘊」というが、便宜上私はここで「五蘊」を「五取蘊」の意味で使う。そうすれば欲望ぐるぐる人生の輪廻転生を説明しやすいからだ。しつこいですが、本来五蘊は楽(サトリ)、でも五取蘊は苦(迷い)。「因縁はない、因縁はある」もこの視点の違いから来ています。

  で、便宜上五蘊=五取蘊として見ていくと、前世の人生でまだ欲求不満がいっぱい残った、だから違うココロのプロセス(前回とは違った傾向・偏向=異蘊)を発生して、生まれてくる、肉体に霊体が宿ってくるわけです。自分のココロ=霊体は前世からの継続。でも肉体にも、先祖から継承された霊体、そのココロの傾向(因縁)が存在しているわけです。更に重要なのは、このココロの傾向・偏向とは自分でありながら「自他を含む」のです。つまり潜在意識が共通であるからどこかで共有部分があるわけです。従って前世の自分や先祖が受けた、他人の強い怨念を自分の霊体の裡に先天的に潜在化させているのです。で、自分の霊的構造として①前世因縁②先祖因縁③浮遊因縁④守護神霊、この4つの要素を考える。さらにこの①と②に⑤の「怨霊・怨念」が内在、潜在化している、プラス現世で一層取り込む、と考えるわけです。それで特に思春期や試験・恋愛・就職・結婚といった人生の節目に本人の気合がグッと入ると、この⑤「怨念」にスイッチが入り、噴き出してしまうことがあるのです。この際の不幸な怪異現象を単に「因縁」「霊障」と呼び、この霊障問題の解決を釈迦のサトリから拡大転用して「因縁解脱」と呼ぶのです。これは占いの方から来た呼び名で、本来仏教のものではないんですね。

  さらにいつものココロ構えとして、うまいカネ儲けのことばかり、エッチで卑猥なことばかり、傲慢・残酷な目線ばかりな考えを膨らませていると、③の浮遊因縁(失業霊・畜生霊・凶暴霊)という欲望を増強・増幅・極端化させる霊が媒介として憑依してくるわけです。欲望が③の浮遊因縁霊を引き寄せ、そしてこれが本人が先天的に抱えた⑤の「怨霊」とマジンガーZのようにドッキングするわけです。こういう逸脱があるから、成功哲学は危険な側面があるといえるのです。ただ勿論願いは叶うんですよ。ただ不要なオプションも大量に憑いてくる可能性があるといいたいわけ。怨霊の量と出方は人それぞれですから、潜在化したまま一生表面化しないかも知れません。

  で、私が採り上げる真如苑・阿含宗・創価学会などの新興宗教の本尊霊はこの③の浮遊因縁霊に相当するわけです。とにかくパワーは増幅するんですから、それは間違いない。ただ事態はアレ? こんな筈じゃなかったという方に進んでいきます。元来本人に潜在する怨霊が、本人の欲望を膨らませ、浮遊因縁を引き寄せる、といった構図ですね。この浮遊因縁自体が霊感・霊視能力を持っている場合もあります。“天の声”かも知れません。浮遊因縁に対して「あなたはどなたですか?」と尋ねれば怨霊とドッキングした浮遊霊は「私は神です、仏です、あなたのためを想っています」と答えるでしょうね。なにしろ本人の潜在意識を知悉しているんですから。

  供養とか霊の浄化儀式とかは漠然とやっても効果は薄いのです。ピンポイントではっきりと名指しするのが要点です。小林さんの後ろで「佐藤さ~ん!」と絶叫したところで、絶対に振り向いてくれないのです。しかし自他の怨霊や浮遊因縁霊は欲望に未練・執着が強いから憑依してくるわけですからそうは正体を現しません。甘糟先生の連載でお化けの見えるタクシー運転手の話がありましたが、もし私が怨霊や浮遊霊なら、野武士やお岩さんにはなりません。タクシー運転手になって、あることないこと喋ってお客を不必要に動揺させますね。霊力が強いと、そういう化作(けさ=悪霊による騙しのテクニック)に長けてくるのです。

  阿含宗や創価の会員に見せかけて内実は真如苑の霊だったりします。被害者は阿含や創価の霊に対してお祓いをするから、いつまでやっても一向に効かないわけです。宗教の霊能占いも同じです。回答者自身が教団霊に洗脳されて騙されていますから「あなたにはこれこれの霊が憑いています、本当です」といわれて数十万出して特別供養を申し込んでも「それは大丈夫です、ただ次が・・・」「供養に対するあなたの気持ちがなっていないのです」とかいわれ、どんどんお布施をとられます。従って宗教を脱会しても、厳密には潜在意識からこの怨霊や浮遊霊を除染しないと、入会中と同じような現象が日常でも継続することになるのです。「教団からお力を頂いて霊能力が開発された」というのも、これらと全く同じです。実際のリアルな状況よりも、本人の見たいもの・教団の見せたいものが見えてしまい、それらを真実で価値あるもの、と信じ込むわけですね。

  雨のそぼ降る今日夜間の買物帰りに、コートで頭上まですっぽり覆った細身の女の人がヨタヨタ・・・ギョッ、どう見ても首なし人間ですよね! もう本当にくだらないシンクロばかり!

シリーズ小沢事件⑤ 魚住昭「記者生命を懸けても真実を」(週刊現代)

2011.10.05(12:04)

 

  石川知裕著『悪党―小沢一郎に仕えて』(朝日新聞出版刊)が売れている。発売直後で9刷5万部だからベストセラーだ。誰も知らなかった小沢一郎の実像が絶妙の距離感で描かれているから売れるのも当然だろう。数多の小沢本(大抵はヨイショ本か、暴露本だ)が皆駄作に思えてしまうほど良質な作品だ。石川さんは陸山会事件で政治資金規正法違反の罪に問われている。この原稿が読者の目に触れるころには東京地裁の判決が言い渡されているだろう。(筆者注・この原稿は判決数日前に書きました)判決内容がどうあれ、私は陸山会事件の取材者として伝えておきたい事実がある。この事件は「小沢潰し」のため仕組まれたものだ。

  断罪されるべきは検察の不当で低劣な捜査だ。私がそう言い切る理由は以下の通りだ。もともと陸山会事件の本丸は水谷建設のヤミ献金だった。04年10月、岩手・胆沢ダム下請け工事受注の謝礼として水谷建設が小沢側に5千万円を渡したという疑惑である。特捜部の調べに水谷建設の元社長は「六本木の全日空ホテルのロビーで石川秘書(当時)に5千万円入りの紙袋を渡した」と供述した。これが事実なら悪質犯罪だ。小沢本人も逮捕できると特捜部は色めき立った。だが、このヤミ献金容疑は証拠が希薄すぎた。まず、元社長の供述を裏付ける現金授受の目撃者がいなかった。当日、元社長を全日空ホテルに運んだという水谷建設の運転手の供述も曖昧だった。さらには石川さんが受け取ったはずの5千万円の行方も特定できなかった。

  18年前のゼネコン汚職で特捜部は自民党の梶山静六・元幹事長を逮捕しようとしたことがある。ゼネコン幹部が「1千万円を渡した」と供述したからだ。だが強制捜査は直前になって中止された。ゼネコン幹部がそのカネを自分の懐に入れていたことが判明したためだ。この例でわかるように業者の供述を裏付ける証拠もなしに現職代議士の石川さんを逮捕できなかった。となると残る手段は別件逮捕しかない。そこで浮上したのが不動産購入をめぐる政治資金収支報告書の“虚偽記載”だ。ヤミ献金に比べるとカスみたいな「形式犯」だが、購入時期のズレや、小沢氏個人からの借入金の不記載といった外形的事実の立証は容易だった。

  これを入り口に石川さんらを逮捕し、ヤミ献金受領を自白させて小沢氏の 逮捕に漕ぎ着ける―それが特捜部の描いたシナリオだった。しかし石川さんは昨年1月15日に逮捕されてからヤミ献金受け取りを否認し続けた。彼の獄中日記には「アリバイを証明して断固戦う」(1月20日)「副部長から水谷についても立証できると言われた。本当にとんでもないことだ。検察は事件を作るといわれているが、本当だ」(1月27日)「副部長は小沢事務所が何千万円もゼネコンからもらったと思い込んでいる。何を言っても無理だ」(2月1日)と調べの模様が克明に記されている。結局石川さんの「自白」を得られず、特捜部は本丸のヤミ献金立件と小沢氏の起訴を断念せざるを得なかった。

  戦後検察史でも例のない大失態だった。そのうえ裁判では水谷建設が胆沢ダムの下請けでメリットのあるスポンサー(幹事社)をとるのに失敗していて、小沢事務所に謝礼を払う理由がなかったことが分かった。水谷建設の元会長も「裏金を渡すとき必ず『見届人』を同席させて相手方への現金交付を確認させるのがウチのルールだが、それをしていないのが解せない」と元社長の私的流用を示唆した。

  私の記者生命をかけて言うが、石川さんは嘘をついていない。5千万円のヤミ献金は検察が作り上げた幻だ。たとえ判決が有罪でも石川さんには政治家を続けてほしい。泥にまみれても不条理と闘い続ければ、共感の輪は大きく広がっていく。真実より強いものはないということがきっと証明されるはずだ。
(10月3日)

  小沢事件は一政治家とその秘書に降って湧いた災難などではなく、われわれ国民一人一人に突きつけられた権力からの脅迫状であり、民主主義・法治主義に対する官僚専制主義からの無法な挑戦です。このままでは日本は本当に共産独裁国家のような官僚・密告・捏造が支配する暗黒社会になってしまう惧れがあります。はっきりと捜査起訴の異常性、判決経緯の不当性を訴えましょう。

シリーズ小沢事件④ 歳川隆雄「首相か、闇将軍か」(夕刊フジ)

2011.10.05(11:48)

  民主党の小沢一郎元代表の機嫌が悪いという。9月27日、東京・赤坂2丁目にある小沢氏の個人事務所で会った山田正彦元農水相に対し、「あんな判決あり得ないよな」と吐き捨てるように語ったという。当然である。筆者を含め、メディアや政界関係者が「無罪判決」を予想していた、小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地取引に絡み、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪に問われていた石川知裕衆院議員(無所属)ら小沢氏元秘書3人を有罪とした東京地裁(登石郁朗裁判長)の26日の判決が、中堅ゼネコン・水谷建設による裏献金1億円も認定したからだ。そして、予想外の元秘書有罪判決というマグニチュード8級の激震が民主党内の小沢グループを直撃した。
 
  同グループの当選2~4回生の「一新会」はともかく、09年夏総選挙で初当選を果たした「北辰会」メンバーの動揺は大きい。先の民主党代表選で、海江田万里前経産相を擁立・敗北によって小沢氏の党内求心力の陰りが指摘されていた。この有罪判決が今月下旬に始まる小沢氏自身の裁判へ与える影響も取り沙汰されているからだ。自民、公明党など野党が元代表の証人喚問を求めているが、野田佳彦首相は判決翌日の衆院予算委員会での答弁で慎重な姿勢を示した。では、小沢氏の今後にどのような展望があるのか。まずは、政治の師匠である田中角栄元首相との比較で見てみよう。

  小沢グループもかつての自民党田中派(木曜クラブ)も約120~130人。しかし、小沢氏は代表選で負け、角栄氏は総裁選に勝った。その違いはどこから出てくるのか。「田中さんは他派閥の総裁候補・領袖を担いで総裁選に勝利した。78年の大平正芳、82年の中曽根康弘、話し合いでも80年の鈴木善幸と常勝だった。しかし、小沢さんは昨年は自分が出馬し敗退、今回は代表候補とはとても言えない海江田で敗北した」(小沢氏を熟知する元自民党国会議員)角栄氏は福田赳夫、三木武夫と政敵は多かったが、闇将軍として君臨し、勝負に勝った。大平、中曽根氏など国民にも総裁・首相候補として通用する政治家を擁立したことが力の源泉だった。ここが小沢氏の最も悩ましいところだ。では、来年4月に「無罪」判決を得て9月の代表選に自らが出馬、代表・首相を目指すのか。それとも角栄氏に倣って勝機のある誰かを探し、担ぐのか。残された時間は少ない。
(10月4日)

  ・・・「小沢さん、もっと表に出なきゃダメだ」「自由党時代から小沢さんの主張は変わっていない。ブレるな」小沢氏退場の場面では、再び拍手と声が飛んだ。「小沢! 頑張れ」すると、いったん退場しかけた小沢氏が再び戻りマイクを握った。「みなさんの声を聞いて、とてもうれしい。岡本さんにはみなさんがいるように、僕を信じて政治家として活動できるよう、支えてくれた方々のために頑張る」失意の表情は、完全に消えていた。

  この日を境に、小沢氏は活動を本格的に再開した。10月2日にはインターネット放送に出演。3日には、小沢政治塾でマスコミにも公開して持論や政策論をぶった。裁判の行方も見据えて、メディアには「小沢求心力を失う」といった記事が踊っている。だが、見誤ってはいけないのは、小沢グループ若手の結束の固さだ。その理由を、1年生議員は「若手が動じないのは、過去の小沢さんを知らないからだ」という。「小沢批判をする人が必ず言うのは、自民党時代の小沢さん。そのころはギラギラしていて『カネだ、ポストだ』とやっていたのでしょうが、われわれは、そんな昔の小沢さんを知らない。実際、いまの小沢さんはカネを配るわけでもなく、要職にもついていない。それでもまとまっているのは、小沢さんの政治理念や政策に共鳴しているから。損得じゃない。1、2年生合わせて70人ぐらいはまとまって動く(同議員)」

  小沢氏の求心力が低下しても70人が強固だとすれば、「そのまま党を飛び出せば、民主党は単独過半数を一気に割ってしまう(党関係者)」のである。党執行部は、若手議員の結束を甘く見るべきではない。小沢グループの次なる戦略だが、興味深い動きが出てきた。第3極との連携である。その1つが、渡辺喜美代表率いるみんなの党だ。民主、自民、公明の3党で国会運営が進められることに、同党は強い危機感を持っている。「増税反対、徹底した無駄の削減、公務員改革など、みんなの党が訴えている政策や理念は、政権交代時の民主党も主張していた。要は、民主党に本気度がなかったということ。小沢グループが原点回帰するなら、個人的な好き嫌いは別に、政策の方向は同じだ(みんなの党関係者)」

  両者について、経済政策が決定的に違うという見方がある。みんなの党は「徹底した市場主義」で、小沢氏は「バラマキの社民主義的」というものだ。ところが、こんな指摘もある。「小沢氏はもともと、経済分野でも自立や市場主義を訴えてきた。しかし、小泉構造改革が行き過ぎたため、格差やこぼれ落ちる人たちが出てきた。これを元に戻し、緩やかに改革していくため農家の個別所得補償などの給付をやった。目指すところは同じ。スピードの違いだけだ(同)」事実、水面下では、みんなの党の議員と小沢グループの議員が接触を始めている。みんなの党は、大阪府の橋下徹知事率いる「大阪維新の会」や、名古屋市の河村たかし市長の「減税日本」とも連携を模索し始めている。さらに、社民党の福島みずほ党首も「小沢氏と直接会うといろいろ詮索される。小沢批判の声もある。でも、政策的には似ている。誰か小沢グループで話ができる人はいないの?」と周囲に話し、民自公3党連携への対抗策を模索し始めた。

  意気軒高な小沢グループ若手議員が言う。「ヤマは、12月の『税と社会保障の一体改革』で増税論議が本格化するころだ。『増税反対』で小沢グループとみんなの党が連携し、そこへ橋下、河村両氏らが加わって世論を喚起する。前から連携話はあったが、具体的に接触を始めている」小沢氏には当初、裁判で無罪を勝ち取って1年後の代表選に出馬するなどのシナリオもあった。たしかに、裁判には暗雲が立ち込めてきた。しかし、「ならば1年を待たずに動けばいい(同議員)」という声もある。小沢グループの動向からは目が離せない。
(鈴木哲夫、同出典より抜粋)

  明白な冤罪をここまで徹底して叩くからには決して小沢さんに触れて欲しくない秘密の旨味=利権が大量に存在していることの証左です。旧自由党とみんなの党では、対米追従か自立かが大きな焦点ですが、ここはひとつ進まぬ改革の断行深化で団結してもらいたいところです。ここに社民と国民新党が加われば世論の支持は充分、沖縄問題も郵政民営化も大局を見失わず、政権離脱をしない形で進めていけば、公務員改革を軸とした日本のリストラ、増税なき経済成長・財政再建・生活防衛に強い期待が湧いてくるのは間違いありません。

シリーズ小沢事件③ 平野浩「官僚と報道による人物破壊攻撃」(エレクトロニック・ジャーナル)

2011.10.04(17:41)

  陸山会事件とその裁判とは一体何だったのでしょうか。いろいろな見方があるでしょうが、私は官僚機構(以下、霞ヶ関)対小沢一郎率いる民主党の戦い─霞ヶ関主導か政治家主導かを決める戦いであるとみています。検察はストーリーを作って人を罪に陥れるのが得意ですが、その手法に倣ってこちらもストーリーを作って解説することにします。

  陸山会事件が起きたのは2009年春のことです。東京地検特捜部が小沢氏の公設第一秘書の大久保隆規氏を政治資金規正法違反で逮捕したことからはじまったのです。既にその時点で、夏の衆院選での政権交代はほぼ間違いない情勢だったのです。しかし、この大久保秘書の逮捕によって、民主党が大打撃を受けたことはいうまでもないことです。結局、これにより小沢氏は代表を辞任せざるを得なくなったのです。これがなければ、小沢政権が誕生していたのです。

  小沢政権は霞ヶ関にとって最悪の政権なのです。小沢氏が自民党を離党した1993年以降16年間の政治活動を調べると、彼は政治改革に一貫して強い意欲で取り組んでおり、それを着実に前進させてきていることがわかります。民由合併によって、参院選を勝利し、2009年の衆院選で自民党に勝って政権交代を実現すると小沢政権が誕生することになります。そうすれば、霞ヶ関主導の政治から真の政治家主導の政治への転換を図る大仕事に小沢氏が着手することは目に見えていたのです。

  私は別に小沢ファンではありませんが、この大仕事ができるのは小沢一郎氏しかいないと思っています。長い間にわたってブレない政治信条を掲げて、しかも着実にその実現に向かって進めていく力は、他の政治家に見られない強いリーダーシップを感じます。霞ヶ関もそのことはよくわかっていたはずです。実際に鳩山政権でも菅政権でも公務員制度改革を前進させるどころか、大幅に後退させてしまっているではないですか。

  そこで霞ヶ関は、大久保秘書を逮捕することによって、小沢政権の誕生を何とかぎりぎりで回避したのです。それでも政権交代は起こってしまったのですが、それでも小沢氏を総理にしなかったことは霞ヶ関にとっては大成功であったといえます。 しかし、大久保秘書の裁判は、もともとムリ筋の裁判であったので、検察にとってきわめて不利に展開したのです。西松の政治団体はダミーの団体ではなく、実体があったという証言が検察側証人から出るなど、大久保氏は無罪必至の情勢となったのです。

  それに西松建設からは、小沢氏以外にも自民党の多数の議員がまったく同じルートで献金を受けており、小沢事務所だけを問題にするには、あまりにも不公平なのです。 大久保氏の判決は2月には出さなければならず、もし無罪判決が出ると、総選挙前に次期首相になる可能性のある国会議員の秘書を事情聴取もせず逮捕したことに大きな非難が巻き起こることは必至であり、またしても小沢氏が復権してしまう可能性があったのです。鳩山政権が沖縄問題で迷走しており、先行き不安定であったので、総理が小沢氏に代わる可能性があったからです。

  そこで、霞ヶ関は大久保裁判の不利を挽回することを目的としてさらに強引な手法を取ったのです。2011年1月15日に突然大久保隆規氏を含めて、石川知裕、池田光智の元秘書の3人を政治資金収支報告書虚偽記載容疑で逮捕したのです。これが「陸山会事件」です。このとき、大久保氏については次の日の逮捕になっています。所在が掴めなかったからです。実はこういうことは、通常あり得ないことなのです。

  というのは、逮捕するには事前に所在を確認して行うからです。したがって、この3元秘書の逮捕がぎりぎりで決定されたことを物語っています。おそらく検察内部でも逮捕について賛否両論があったものと思われます。3人を逮捕するや、特捜部は裁判所と話し合い、大久保氏の裁判─西松建設からの違法献金容疑と政治資金収支報告書虚偽記載容疑を一緒にして行う訴因変更を決めてしまったのです。狙いは西松建設からの違法献容疑の裁判を世間の目から隠し、2つの裁判を合わせて判決することです。この訴因変更に関わった裁判長があの登石郁朗氏なのです。

  大久保氏の弁護団はこの訴因変更を不服として特別抗告したのですが、最高裁はこれを認めなかったのです。裁判所がすべてグルになっているようです。こうして陸山会事件がスタートしたのですが、検察は小沢氏を起訴できなかったのです。記者クラブメディアが検察のリーク情報を書き立てたので、たとえ不起訴になっても小沢氏のイメージダウンは必至であり、鳩山首相の退陣と一緒に幹事長を辞任せざるを得ないことになったのです。霞が関の連戦連勝です。

  不起訴にせざるを得なくなった小沢氏に対して次に仕掛けたのが、検察審査会の起訴相当です。検察審査会は検察の起訴や不起訴を問題にするものですが、実際はウラで、つながっているのです。現に検察関係者が、小沢氏の不起訴が決まった直後に次のようにいっているのです。「小沢一郎は検察で不起訴になっても、検察審査会で審議され、起訴相当になる(元東京地検特捜部弁護士)」

  実際にその通りになり、通常では考えられないことですが、2回の起訴相当が出て強制起訴が決まっています。この検察審の決定はきわめて不明朗であり、疑惑が山ほどあるのですが、その究明は進んでいません。そうでなくても小沢氏は記者クラブメディアによって「世紀の悪党」にされているので、大部分の人は「小沢が悪いと思ってはいたが、実際そんなに悪い奴だったなのか・・・」と思ってしまいます。社会の木鐸といわれるマスコミが小沢一郎という一人の政治家に対して「人格破壊」「人物破壊」キャンペーンをしているのですから、もはや世も末です。
(10月3日、改変あり)

  ワック出版というのは元産経新聞の山際澄夫氏の著書を出版している所ですね。私は以前民放といえば殆どテレビ朝日専門でしたが、番組に出演した三井環氏、鳥越俊太郎氏、山口一臣氏、田原総一郎氏、小沢一郎氏、長谷川幸洋氏、古賀茂明氏、菅直人氏、島田紳助氏、そして日刊ゲンダイ、そして週刊朝日の石川知裕氏を含めた近頃の処遇・顛末を見ていますとう~ん、不気味というかどこか不安で最近は見ていません。夕刊フジは保守系ですが、自公寄り・みんな寄り・民主執行部寄り・小沢寄り、プラス庶民目線と各サイドに配慮して書かれており、小沢擁護などは記事中に一文もありませんが、平野貞夫氏の顔写真を載せて「ファシズム」という見出しを付けるから、それで小沢支持の読者には伝わりますよね。トップ記事も哲夫さん・浅川さん・有馬さんと共通で、ゲンダイは値上げ前から執筆陣・コラム陣が不変なのですから、左右のウイングをふりまわす前に、読者と夕刊誌の関係を再考する必要があるようです。サンデー山田編集長の後記のとおり、検察手法・裁判制度の腐敗は、小沢さんの政見・政治手法への賛否を理由にしても、所詮正当化ができない社会的逸脱なのです。その点を読者に端的に提示し、追及できないメディアはジャーナリズムの資格なし。カネと権力に屈しているのは庶民ではなくマスコミの方だろ! 菅さんもお遍路の続きを始めましたが、実際はどうあれ、「左翼的政見で弱者を騙して搾取する」と思われたら、普通誰も寄り付きませんよね。コラム陣の諸先生は編集部内のおかしさに、薄々気付いていたのでしょうか、道理で自著の紹介が多かったわけだ・・・

真如苑の不気味な胎動(SAPIO)

2011.10.03(10:27)

  東京の多摩地域では地方選レベルの新たな宗教戦争ともいえる競合が起きている。国政選挙では創価学会、幸福の科学、新宗連(立正佼成会、PL教団などが加盟する新宗教団体の連絡組織)の三つ巴の戦いだったが、地方選には新たなプレーヤーが登場してきたのだ。ジャーナリストの竹中英二氏がレポートする。

  東京・立川市には新興宗教の中でも急成長している真如苑の本部や研修施設があり、JR立川駅前には週末になると本部道場「応現院」に向かう信者の列ができる。同教団は2002年に立川市と隣接する武蔵村山市にまたがる広大な日産工場跡地(約106万平方メートル。東京ドーム22個分)を739億円で買収し、新たな寺院建設を計画。現在、市や地元との協議を進めるなど、「宗教都市化」を進めている。政界進出にも積極的な動きを見せた。

  真如苑はこれまで地方選では信者の自民党議員を支援してきたことで知られるが、昨年6月の立川市議選では無所属の独自候補を擁立してトップ当選させ、新会派を結成したのである。「日産跡地開発などのプロジェクトを抱え、市政への影響力を強めるため」(地元議員)との見方が強い。そうした真如苑の動きに警戒を強めているのが創価学会だ。同じ多摩地区の八王子市は創価大学、富士美術館など創価学会の施設が集中する一大拠点で、立川市も公明党が市議会の第一党を占めている学会の地盤が強い地域である。立川の市議選は終わったものの、統一地方選では八王子市をはじめ他の多摩地域の市町村議選が行なわれる。東京で長く選挙の第一線に立ってきた古参学会員は、「真如苑は内部に政治部門を持ち、立川だけでなく昭島市、武蔵村山市など周辺の地域でも政治的影響力を強めようとしている」と語る。統一地方選「完全勝利」を続ける創価学会だが、実はそのお膝元周辺からぐらつき始める可能性もある。
(3月9日号)

  開祖の伊藤真乗氏は山梨出身で、墓所は多磨霊園にあると思います。現在は自身も色情因縁問題に苦しんだ三女の真砂子氏が継主を名乗ります。長女次女は創価学会に入ったといわれていますが、現在はどうなのでしょうか。昔の会報「内外時報」に開祖死去時の継承問題、長女次女批判が詳細に綴られています。入信すると酒井法子さんのように夫の放蕩、三角関係、家庭崩壊の経緯を辿る人も多数出ますが、ある意味社会的破滅をしても、「それでも私はとても幸せです!」と宣言しなくてはならないのがここの“歓喜”“修行”です。どうもカネ・地位・色事動機の行動には錯視などの奇怪な罰が当たるようです。本人の直接行動ではなく、教団の霊力でそのような因縁現象がどこまでも噴き出してくるのですね。身延霊能から成田不動信仰を経て、開祖の投獄以降、法華涅槃に傾倒するわけです。伊藤一家自体が波乱万丈、ここの霊修行は本当にスパルタです! しかも出口は見えない・・・ 本尊・脇侍も多い(もちろん“トイレの神様”も含まれます!)、集会も多い、精舎も多い、参拝人数も非常に多い! そして会費は安いが自発的寄付・浄財が非常に多い! 結果日産の跡地や運慶作の仏像を取得するまでの力があるのです。怨霊の浄化力は?疑問符ですw 高橋恵子さんご夫妻はもはや一信者というよりも理事・大幹部クラスですね。

  政界で有名なのは福田赳夫氏で、康夫元首相の信仰度合いは不明です。中曽根元首相のように、ライバル意識で仕方なく・・・といった著名人の方も多いでしょう。仏教学会(創価じゃないですよ)からの挨拶もあり、カルトに厳しいフランスでも一早く認知され支部を持ち、釈迦涅槃像の思想に逆らえる文化人は少ないと思います。あとは山梨地盤の金丸信さん、女優の沢口靖子さんが有名ですか。タンスにゴンのCMのように、美女ぶりをアピールしたりはしません。東京では聖心女子大の敷地に隣接して支部がありますね。聖心とは修道院のシスター教育が売りのお嬢様大学です。石川議員、渦中のご結婚おめでとうございました。醍醐寺境内に真如三昧耶堂も持つ圧倒的霊力を誇るこの大教団も、今後要チェックが必要のようです。「法華(創価)で救われない人は涅槃(真如)に来なさい」というわけですね。五時教判に準じているわけです。人為で備えても大水で流されるという、キリスト教の予定説的な見方も持っていますね。集会のOP曲は催眠誘導を思わせる子守唄調。非常に上品で繊細・精緻な印象ですが、これも非会員の方はくれぐれも用心するに越したことはありません。阿含も創価も宣伝広告する朝日新聞グループは真如苑もお好きですかね? 毎日新聞・TBSがかつてやろうとして失敗した新興宗教とのタイアップに、朝日新聞・テレビ朝日は半ば成功しているようにも感じるのですが・・・

シリーズ小沢事件② 田中良紹「ロッキード、再び」(ザ・ジャーナル)

2011.10.03(08:34)

  「ほー」と思わせる判決だった。「陸山会事件」の一審判決で東京地裁の登石郁郎裁判長は、大久保隆規元秘書が公共工事の談合で「天の声」を出す当事者であり、石川知裕元秘書と共に水谷建設から裏金1億円を受け取ったと認定した。そしてそれを隠蔽するため政治資金収支報告書に嘘の記載をしたとして3人の元秘書に執行猶予付きの禁固刑を言い渡した。それならこれは虚偽記載事件と言うより贈収賄事件である。

  東京地検はなぜ贈収賄事件として贈賄側を逮捕し、次いで収賄側の立件に至らなかったのか。一連の事件には初めから不可解な点が纏わりついている。まず政権交代がかかった衆議院選挙直前の3月に「西松建設事件」で大久保秘書が政治資金規正法の虚偽記載容疑で突然逮捕された。形式犯とも言える容疑での強制捜査は前例がない。

  しかも時期的に総理になる可能性の高い政治家に対する捜査である。検事総長以下最高幹部が意思統一し捜査に臨むのが決まりである。ところが「検察首脳会議」は開かれず、「若手検事の暴走」という形で強制捜査が行われた。私が担当したロッキード事件で、東京地検は田中逮捕の前に「福島の天皇」と呼ばれた高齢の知事を
(註:原発を誘致した木村守江氏を宗像紀夫氏が収賄で)逮捕して世論の動向を探るなど慎重に準備を進めたが、今回の捜査にはその片鱗もない。

  「西松建設事件」の収賄側には自民党議員の名前が多数挙がっていて、中には事件発覚後に秘書が自殺した者もいた。しかし当時の官房副長官は自民党に事件は及ばないと断言し、その通り自民党議員は立件の対象にならなかった。「若手検事の暴走」という形にした事や政権交代の推進力である小沢一郎氏に的を絞った捜査は、通常の検察捜査というより政治的色彩の強い捜査と見られた。大阪地検も同時期に民主党副代表をターゲットにする「郵便不正事件」に着手したから狙いは政権交代阻止と見られた。

  大久保秘書の容疑は西松建設が政治献金をするために作った組織を西松建設本体と認識していたというもので、これが虚偽記載に当るというのである。犯罪と騒ぐような話かと思ったが、いつものことながら政界とメディアに「政治的道義的責任」を追及する大合唱が起きた。ここで小沢氏が非を認め、代表を退けば、検察は形式犯でしかない大久保元秘書の起訴を見送る公算が強いと私は見ていた。

  ところが小沢氏は非を認めず、検察に対して闘争宣言を行なった。検察は大久保元秘書を起訴せざるを得なくなり、「西松建設事件」だけでは有罪が難しいため、慌てて小沢捜査に力を入れ始めた。過去にさかのぼりゼネコン関係者からの聴取が行なわれた。その結果摘発されたのが「陸山会事件」である。検察は秘書らが住む事務所棟建設の土地購入に関して4億円の記載ミスがある事を発見した。一方で水谷建設から1億円の裏金提供の話を得る。この二つがどのように結びついているのか不明だが、ともかく二つの情報が流れればそれで目的は達する。国民には贈収賄事件の心証を与え、しかし検察は贈収賄事件の立件をしない。立件すれば証明しなければならないが、心証を与えるだけで政治的効果は十分だからである。

  一方で大阪地検の「郵便不正事件」は検察の大失態となった。担当検事が供述調書を改竄して逮捕され有罪となり、事件の構図は崩れた。検事の取調べは信用できなくなった。そのため「陸山会事件」でも裁判所は供述調書を証拠として採用しない事にした。証拠に代わって判決の骨格を成したのは「推認」である。裁判所が被告と検察の言い分のどちらを「自然と見るか」という事で、客観より主観が優先される。

  今回の判決で裁判所は全面的に検察側の主張を受け入れた。3人の元秘書や小沢氏はすべて嘘を言ってきた事になる。ロッキード事件以来、数々の「でっち上げ」を見てきた私には「またか」という思いがある。ロッキード事件で田中角栄氏に一審有罪判決が下った日、私は官邸で後藤田官房長官を担当する政治記者だった。中曽根総理も後藤田官房長官もその日は裁判に一言も触れなかった。

  野党が「田中角栄議員辞職勧告決議案」を提出すると言って騒ぎ始めると、二院クラブの参議院議員であった作家・野坂昭如氏が、「選挙民が選んだ議員を国会が辞めさせるのはおかしい。それでは民主主義にならない」と私に言った。「その通り。辞めさせたかったら選挙で辞めさせるのが民主主義です」と私が言うと、しばらくして野坂氏が「田中角栄に挑戦する」と言って新潟3区から立候補を表明した。

  1993年に田中角栄氏が亡くなりロッキード裁判は控訴棄却となった、その2年後に最高裁はロッキード社幹部に対する嘱託尋問調書の証拠能力を否定する判決を下した。嘱託尋問調書は田中角栄氏がロッキード社から受託収賄した事を裏付ける証拠である。真相がほとんど解明されていないロッキード事件は、しかしメディアによって「総理大臣の犯罪」とされ、その後の日本政治には「政治とカネ」のスキャンダル追及が付きまとう事になった。

  今回の裁判で有罪判決を受けた元秘書は不当な判決だとして控訴した。小沢氏本人の裁判も来週から始まる。かくなる上は裁判の行方を見守るしかないのだが、「またか」と思うようにメディアや政治の世界が「政治的道義的責任論」を叫び始めた。政局に絡ませようと言うのである。しかし大震災からの復興予算を作らなければならない時に、立法府がやるべきはスキャンダル追及ではない。司法の問題は司法に任せる事が民主主義の基本なのである。
(9月27日)


シリーズ小沢事件① 田原総一郎「検察内部の焦燥」(日経BPネット)

2011.10.03(08:15)

  西松建設の違法献金事件で、小沢一郎民主党代表の公設第一秘書である大久保隆規容疑者が逮捕された。また小沢代表の資金管理団体「陸山会」の事務担当だった石川知裕衆院議員(民主党)に、東京地検特捜部は事情聴取を要請している。彼は小沢代表の元秘書だ。

   謎に満ちた事件

  この西松建設の違法献金事件は、よく考えれば考えるほど謎に満ちた事件である。小沢代表は記者会見で、検察のやり方に対して真っ向から攻撃的姿勢を打ち出した。考えてみれば当然である。取り沙汰されている政治資金規正法違反で、いきなり第一秘書が逮捕されるという前例はない。異常な事件である。しかも小沢さんも言うとおり、今にも総選挙が行われようとしているときに、世論調査などで自民党に代わって政権を奪取する確率が極めて高い民主党の代表が、こんな深刻なダメージを受けるというのは尋常の出来事ではない。

   この事件に対する佐藤優の見方

  この出来事の直後、一部マスコミで「検察ファッショ」という言葉が流れた。民主党の鳩山由紀夫さんらが検察に「徹底抗戦する」と宣言しているのも、「検察ファッショ」についてだといえる。しかし我が畏友である佐藤優さんは、「検察ファッショではないと思う」との見方を示している。彼は、「もしも検察ファッショならば、もっとバランスのとれたやり方をする筈である。これは検察上部の慎重さ、あるいは臆病さに苛立った現役検事たちのクーデターではないのか」と言っていた。さらに佐藤さんは、「これは2.26事件だ」とも言った。佐藤さんの話はなかなかリアリティーのある説だと思う。確かに今回のやり方は、著しくバランス感覚に欠けている。

  佐藤優さんが逮捕されたのも国策捜査であり、検察ファッショの一種であった。こうした場合、例えば鈴木宗男さんや佐藤優さんが逮捕されたときは、事前に「鈴木宗男、佐藤優はいかに悪い人間で、いかにいかがわしいことをしているか」ということを、検察が新聞やテレビに散々リークして、一定の世論をつくったところで逮捕に踏み切る。ところが、今回はそうした世論作りが全く行われていない。そして慌てるように検察は、小沢代表の会見の後各新聞に「実は大久保秘書が西松建設の常務などと直接交渉をし、金額を定め請求をしている」という情報をリークしている。つまり事前に行うべき世論誘導を、あわてて事後に行っているわけだ。

  2.26事件は軍の上部が青年将校たちを銃殺することで幕を閉じた。しかし今回の事件はコトが大きくなって、上部はこのクーデターに辻褄を合わせなくてはならなくなった。そして検察は、その日の夕刊や翌日の新聞など、次から次へと小沢代表の記者会見が偽りであるという情報を流し続けている。さらに1週間ばかり経って、やっと自民党側に対する捜査も開始した。自民党側は二階俊博 経済産業大臣、尾身幸次 元財務大臣、森喜朗 元首相などが政治資金を受け取っていることがわかった。いずれも小沢代表の場合と同様に2つのダミー団体を通じてである。検察は自民党側も捜査することで、バランスをとろうとしているのだろう。しかし検察の事情を取材すると、単なるバランス取りでは終わらない可能性が見えてきた。

   職務権限がらみや裏献金の噂も

  自民党の政治献金を受け取った顔ぶれをみると、捜査によっては職務権限がかかっている人物もいる。あるいは、表に現れた政治献金だけでなく、多額の裏金を受け取っている政治家がいるという情報もある。当初は「受け身、受け身でやってきた我が党が、形勢逆転だ」とはしゃいだ自民党側にも強い不安が惹起している。検察のバランス感覚による自民党の捜査ならば、自民党側は心配する必要はない。しかし“クーデター”という要素が入っているとなると、自民党側は民主党側以上のダメージを被る可能性がある。

  漆間巌官房副長官が記者団とのオフレコ懇談で、西松建設の違法献金事件が「自民党に波及しない」と言った(後に本人は「記憶にない」と否定)のは、まさに検察上部は当初そのように考えていたということの証だ。漆間さんは前警察庁長官で、現官房副長官という人物だ。官房副長官というのは実質的に官僚のトップである。彼に事前に捜査の情報が届いていないわけがない。しかしその漆間さんが「自民党に波及しない」と発言していたにも関らず、自民党に捜査の手が及んでいる。だから自民党が皆不安がっているのだ。それどころが、下手をすると傷は自民党の方が深くなるかもしれない。何より自民党の名前の出た政治家たちの事務所が行ってきたことは、金額こそ違えど、小沢事務所が行ったことと何ら変わりはない。

   検察はどこまでやるのか?

  日を追うごとに不安は民主自民の両党に広がっている。何人かの自民党議員にも話を聞いた。検察が政治資金規正法だけで追及するのか、それとも職務権限まで追及するのか。あるいは、別の政治家の裏献金問題にまで及ぶのか―。もし検察がそこまで敢行すれば、選挙以前に麻生内閣はひっくり返ってしまいかねない。こうなると小沢一郎代表の「陸山会」の裏事情や、自民党政治家たちの弁解話ではなく、“検察内部”に、否でも関心を高めざるをえない。
(2009年3月12日)


2011年10月

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