現代を斬る~時評と考察

世相を描いた文章と雑談から、政治と宗教の現実を読み解き、考察のヒントを探ります。

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Author:時示郎
宗教批判を切り口に政治社会を眺める素人のつぶやきです。東日本大震災の被災者の皆さまには謹んでお見舞いを申し上げます。

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  大逆襲のシナリオを書き上げたのか。豊洲市場移転問題を審議する東京都議会の特別委員会への参考人招致の決まった石原慎太郎元都知事(84)が8日、取材陣に「喜んで応じる」と明言した。都議会のドンこと内田茂都議(77)を事実上の引退に追い込んだ小池百合子都知事(64)の次なる相手は石原氏。外堀がどんどん埋まりつつあるが、なぜか石原氏は不気味なほど余裕を見せている。「知っていることも全部話す。困る人も出るかもしれないが、こっちも困っている。一番困っているのは築地で操業している、生殺しになっている業者だと思う」と、石原氏は意外なほど殊勝なことを話している。

  他に「小池さんに言うこともある」と、何かしらの考えを秘めているとも。石原氏が築地市場の豊洲移転を決めたが故に、責任論が浮上しているが「思い出し切れないので都庁の責任で調べてほしい」と、記憶には曖昧な点があるとした。都政関係者は「石原氏は予想外にベラベラしゃべった。機嫌もすこぶる良く、追及されているのにどこか余裕たっぷりだった」と驚く。石原氏は都議会での証言のみならず、小池氏との1対1による公開面談も提案している。いきなり冗舌になるとは、小池氏を罠に嵌めようという策略でもあるのか。都議会関係者は「都庁や都議会で今、話題になっているのが、千代田区長選で小池氏が応援して再選された石川雅己氏(75)の疑惑です」と明かす。

  発売中の「週刊朝日」には、石原氏の前任者だった故青島幸男氏の都政下で港湾局長を務めていた元都職員の石川氏が、移転先として豊洲を提案した疑惑があるとの記事が載っている。この記事が出るのがもう少し早かったら、千代田区長選もガラッと結果が変わっていたかもね」と前出の都議会関係者。疑惑が事実なら、応援した小池氏の立つ瀬もなくなる。石原氏は一部取材に「面白いことが起きる」と反撃材料をほのめかしている。同氏の元側近である浜渦武生元副知事(69)もテレビ番組で「青島都政のときに候補は豊洲と決まっていた」と、石原都政で決めてないと証言している。芥川賞を受賞し、数々の小説を発表、映画の脚本を手がけた石原氏。この疑惑も石原氏の大逆襲シナリオの一部に取り込まれそうだ。

  小池氏にはトラウマがある。昨年、東京五輪・パラリンピックの会場見直し問題で国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長(63)と直接対決したが、公開の場でバッハ氏に4者会合の創設を持ち出されるなど、やり込められてしまった。それだけに、石原氏からの公開面談の誘いに安易に乗ることはできない。8日の退庁時、「石原氏が参考人招致に応じるとのことですが」と記者団に呼びかけられると、小池氏は「よろしくお願いします」と一言。こちらもシナリオの練り直しが必要になっている。
(東スポweb、2月9日)

  大阪市内で幼稚園を経営している学校法人「森友学園」(籠池泰典理事長)が今春開校する小学校の用地として大阪府豊中市内の国有地の売却を受けた際の売却額が当初、非公表の異例の扱いを受けており、売却額が隣地の10分の1程度の約1億3400万円であったことが10日までに、日本共産党の辰巳孝太郎参院議員と宮本岳志衆院議員が財務省に行った聞き取り調査で明らかになりました。同小学校の名誉校長には、安倍晋三首相夫人の昭恵氏が就いています。この問題では、「不透明だ」として地元市議が8日、公開を求め提訴しています。

  売却されたのは豊中市野田町の約8700平方メートルの土地。財務省は当初、情報公開法の「当該法人等の権利、競争上の地位その他正当な利益を害する怖れがあるもの」にあたると非公開の理由を説明。その後、報道があったことを理由に一転して売却額を明らかにしました。財務省はこの売却が行われた時期にあたる2014~16年度に近畿財務局で行われた公共随意契約(自治体や学校法人などを優先する契約)36件のうち35件は価格が公表されており、非公表は1件だけであることを認めています。この土地に隣接するほぼ同地積(9400平方メートル)の土地を国が豊中市に売却した価格14億円に比して僅か1割という安さになっています。

  この理由について、財務省は「不動産鑑定評価による時価だ。地下に埋まっていた廃材、生活ゴミの撤去費用約8億1900万円を控除した」と説明しました。森友学園が大阪市淀川区で経営する塚本幼稚園は、園児に毎朝「教育勅語」を唱えさせ、「君が代」、軍歌「海行かば」の合唱をさせるなど、特異な教育内容で知られます。売却を受けた国有地に「瑞穂の國記念小學院」を開設し、小学校経営に乗り出します。これについて籠池氏は「“普通”になっている小学校に当園(塚本幼稚園)を出た子供たちが入っていくと、自分の根っこに不安を持ち始めるんです。せっかく当園で身につけたことが潰される…それで小学校を造ることにしたんです」(産経、15年1月8日)と述べています。
(しんぶん赤旗、2月11日)

  石原慎太郎元都知事が崖っぷちに追い詰められた。都議会のドンこと内田茂都議率いる都議会自民党(57人)が事実上分裂し、都議11人が「有志の会」を立ち上げ、豊洲新市場などについて、強い調査権を持つ百条委員会の開催を求めたのだ。都議会公明党(22人)が賛成すれば、石原氏は現代のお白州に引きずり出される。石原氏が来週開くと明言していた記者会見も延期説と中止説が交錯している。「都議選(6月23日告示、7月2日投開票)までに、自民党は変わる必要がある」「有志の会」の都議はこう語った。

  ドン一派と決別した11人は16日、豊洲問題で「強い権限を持つ調査特別委員会(百条委員会)を設けるべきだ」とする意見書を、高木啓都議会自民党幹事長に提出した。高木氏は、小池百合子都知事側が新たな敵と位置付けるドン一派「4人組」の1人。都議会自民党は「(百条委員会は)検討が必要」との立場で、内部からは「11人は自分の選挙のため、石原氏を生け贄にした」との批判も聞かれる。都議会は3月18-20日のいずれかに豊洲問題についての参考人招致を開き、その場に石原氏らを呼ぶことを決めている。これに対し、民進党系「東京改革議員団」(18人)と、共産党都議団(17人)は、強い強制権があり、罰則も科せられる「百条委員会で対応すべきだ」と主張していた。都議会の定数は127人で、百条委員会設置に必要な過半数は64人。

  有志の会と東京改革議員団、共産党都議団に、都議会公明党(22人)が賛成すれば、68人となり、百条委員会設置が確定的となる。包囲網が狭まるなか、石原氏が「自分の口で説明したい」「屈辱を晴らしたい」として来週にも開くと明言していた記者会見について、一部メディアが16日、中止報道を流した。これに対し、石原氏は同日、東京・田園調布の自宅で記者団に「(会見は)行いますよ」と語った。ただ「いま資料を集めている」とも述べた。どうやら会見は再来週の27日以降に先送りされるようだ。グタグタ感の漂う石原氏に対し、小池氏は同日の記者会見で「屈辱とか、そういう問題ではなく、都民はファクト(事実)をお知りになりたい」と言い切った。石原氏はファクトで都民を納得させられるのか。
(夕刊フジ、2月19日)

  豊洲移転を決めたのは2001年の石原慎太郎知事だ。都議会は賛成が多数だったが、08年に高濃度のベンゼンが検出されて反対が強まった。09年7月の都議選で民主党は豊洲移転に「NO」を訴えて54議席を獲得、第1党となった。

  自民は38議席、公明23議席で移転賛成派61。移転反対は共産8などを合わせ65だった(定数127)。自民のドン内田茂氏は落選していた。 民主党は翌8月に政権交代を果たす。そして11年3月、豊洲の建物の設計予算案21億円が審議された。移転につながる重要案件だ。ところが築地移転再整備特別委の委員長だった民主党の花輪智史都議が、突然会派離脱届を出したまま姿をくらましてしまった。この時の都議会は定員127人に欠員が1人あった。議長を除くと125人。豊洲移転の賛否では、62対63で反対が多かったが、自民党議員2人にガードされて登場した花輪議員が賛成に回って逆転してしまった。

  奇しくも東日本大震災の日で、日本中が騒然となって都議会のミステリーはどこかへ飛んでしまった。花輪氏はその後に自民党推薦で世田谷区長選に出馬するが落選する。石原知事も応援に駆けつけた。これはどういうことなのか。この都議会の採決逆転の直後に、地下空間がある豊洲市場の基本設計が完成している。
(J-CAST、2016年9月30日より抜粋)+オマケ

  時系列順で見ると、まず新銀行東京は高利で破綻し、豊洲空洞はその穴埋めといわれています。で、移転反対派の花輪都議のまさかの造反で3.11ゴゴイチで豊洲が採決、この日は菅直人首相の在日献金問題を朝日が一面、15時前に未曽有の大震災が起こりフクイチは爆発、地下は底抜け・メルトスルーしたわけです。この日から電力よりガスが安心という風潮が強まりました。安倍小学校の国有地も奇しくも地下の埋設物処理の話で、私などはこれはカルト呪術により地下の龍神を蠢かせてイルノダ! なんて妄想しちゃいますね。このブログ更新中に軽い地震がありましたが真如苑(笠間稲荷)やオミタマ(神霊パワーを込めた霊体本尊のこと)、さらにイタコが関係あるのかないのか、南米やパワーアクターとの関連性など興味は尽きませんが、際限がないのも非現実的なのでまずはできるところから、かっちりと区分して決めていきましょう。

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ポスト現代時評 | コメント(0) | 20170219171752 | 編集

  阿含宗開祖で管長の桐山靖雄(本名・堤眞壽雄)氏が8月29日午後、老衰のため死去した。95歳。横浜市出身。葬儀は10月16日午後1時、京都市山科区北花山大峰町、阿含宗本山総本殿・釈迦山大菩提寺で。

  桐山氏はかつて本紙のインタビューに答え、若い頃に自殺を考え、人生に絶望したことなどをきっかけに仏門に入ったという。同宗によると、1954年に阿含宗の前身観音慈恵会を設立し、78年に阿含宗を開いた。海外の大学の名誉教授に就き、スリランカやブータンなどから僧位も多数受けた。また、無類の囲碁愛好家としても知られた。阿含宗として99年の第6期から、プロ棋戦の全日本早碁オープン戦に協賛。決勝は毎期、本山総本殿で解説会とともに行われ、ファンから「阿含・桐山杯」として親しまれている。日本棋院からアマ最高の名誉九段も贈られている。

  桐山氏の死去を受け、新しい管長に阿含宗法務局長の深田靖阿氏が就任した。
(京都新聞、2016年9月12日)

  新年明けましておめでとうございます。さて新春一発目から訃報ですが、いや~これは知りませんでした。とにかく私は職場で桐山さん以下阿含宗職員の化身に囲まれて仕事をしているので本体の方が亡くなっているとは思いも寄りませんでした。

  私の方は7月末から何もないのに足の裏が切れて痛むので相談するとプロのムーダン女史の呪いだといわれお祓いはお願いしました。8月27日付でシン・ゴジラの記述があり(ちょうど24時間テレビの時期ですね)、9月あたまに後妻業の映画を観に行きました。現在まで特にこれといった変化はないですね。ただ秋に実家の親が内視鏡手術をしたので見舞いに行くと、8月20日前後、伐採作業中ハリガネが4cm、足の裏に突き刺さったそうです。

  藁人形を五寸釘で突き刺しているんじゃないかと憶測しましたが、なす術もありません。深田新管長はじめ僧侶職員は高野山真言宗の寺院で修行していますから故桐山前管長よりもましなところがあるかも知れませんが、阿含宗をここまで大きくし、本を売って京都花山や日本全国に支部を建て、講話の衛星中継をしたのは桐山さんで、これまでのインチキ路線を深田さんがどう引き継ぎ、どう修正していくのか、まあ私にはどうでもいいことですw とにかく阿含宗のウリは教祖さまが釈迦の成仏法を体得しているということ(これは他の教団でもあるように開祖の神格化で対応可能)、さらに強烈な神通力をもつ、これが特徴ですね。

  本尊には本物もインチキもごった煮で込められていると私は思っていますが、初詣で普通のお寺で護摩札をいただいてご利益が出た、私も阿含宗でそれなりに護摩札を申し込みましたがそんな風(一般の真言宗寺院のご利益)になったことは一度もありません。ただ生活上で波の激しいドラマが展開しただけですね。私は浄化法の先生にいわれて退会後当然行法も変えていますので、真如苑・阿含宗もおおいに参考にしてはいますが、これらは浄化の対象でしかありません。

  95歳なら大往生じゃないですか。この2宗は強い念力が売り物でやはり似ていると思います、本尊神霊の質が。願い事をバンとインプットすれば周囲をぶっ壊してでも成就する、みたいな。これは仏尊ではなく魔物でしょう、その理由は後述できればします。でもそれだけ強烈な故に修法者は独自の世界に入っておかしくなりますね。精神世界の住民もおかしい、日本社会もおかしい、私もかなりおかしいwってまともな人がいないような現状ですが、さらに一歩を踏み出してみたいと思います。本年もよろしくお願い致します。

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仏法探究! | コメント(0) | 20170102220334 | 編集

  仙台市出身の菅原文太さんは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島3県の被災地への支援にも取り組んでいた。同年6月には、福島県南相馬市の住民約60人が身を寄せる宮城県丸森町の避難所を訪問。菅原さんを案内した同町企画財政課の粟野由三課長(59)は「子供連れの避難者に『身を寄せる場所はあるんですか』『怖かったでしょう』などと優しく声をかけていました。映画やCMで見る姿そのもの。避難者の方々は、自然体で優しく力強い言葉に励まされ、その日の避難所は笑顔と笑い声に包まれていました」と振り返った。被災地の現状を目の当たりにした菅原さんは東京に戻ると、被災者の長期避難や移住を支援するイベントに福島県郡山市出身の俳優、西田敏行さんらと出席。「公営の農場などに農家が移住することはできないか」などと訴えていた。(産経ニュース、2014年12月1日)

  震災発生時、私は小沢さんの無罪を応援、日刊ゲンダイを読み、テレビ朝日を観ていたのだが、ずっと現在に至るまで呪殺や呪い事故・呪い災害が続くと観ているので思い切って卑見を開陳すると、まず夏目チャンの問題写真、これは高部知子さんなのだ。

  つまり「めだか3姉妹」ということである。夏目さんがまともなので、こののぞみの項に赤毛のアン・恋愛総研、そして三婆のおひとりは学芸少女、彼女たちが入るのであろう、段田さんの阿含宗への所見は知らない。

  これは出光提供れみぜの2人と共通だが東日本大震災の復興会議に御厨教授と内館先生が入っている。はっきりと指摘するがこの2人はマスコミの身内の民共合作であり、白楽女子も含めてマスコミは彼女らの行状を知った上で擁護し、ニュースになるからと呪いを暗黙の裡に支援・助長してはいまいか?

  それは阿含宗の霊力の一部が、グローバリズムのパワーと通じている?点と無関係ではないと思う。共通項は「小沢が嫌い」ということで、あの日朝日新聞が週刊朝日記事の先駆けで、当時の菅直人首相の在日献金問題を一面にもってきた、そしたら午後に佐々木アナが砂の器を紹介した途端にドドーン・ドカーンである。

  阿含宗批判を載せた週刊ポストは阿含宗記者に乗っ取られ、週刊朝日はオウムと関連した。大震災と八日目の蝉の公開は近く、なんで政治抗争にドラマや映画が絡んでるように見えるのかな、これは偶然だと思っていた。

  さらにフクイチから南へ35km下ったところに「広野町」があるのである。宮城出身の文太さんの仁義の役名は広能昌三、呉の美能組長がモデルである。これを私が思いついたのは今月に入ってからであるが、ムーダンという言葉も最近知った。後にフジや産経を読むようになってから日米関係はスネ夫とジャイアンのようだという文章が載った、その直後たてかべ和也さんが急逝したのである。

  ここでこれは政治思想による破壊活動ではない、もっと幼稚で錯乱した人物の呪いのような気がしてきた。声優さんが亡くなっても日米関係は動かないだろう。一方ベテラン声優さんの存在は後進や業界、往年のファンに少なからず好影響を与えていた筈である。益城町も似たような感じで、私は発生時に空耳でバカップルの「ふ~たり~のため~せ~かいはあるの~♪」という歌唱を耳にしてはいるが、当局が気づいているようなのでおまかせである。

  SMAP解散劇も笑点司会者交代劇と似たようなにおいがするが、オウムの顕著な特徴とは、受験勉強や運動部のトレーニング態度で宗教的向上や世界革命を達成できるという点にあると思われる。阿含宗(桐山管長は身延時代に伏見の滝行)・スポーツヨガ上達法(ここは基本的に身延)・舛添一家の地域の美術館、ここに官僚・マスコミ・在日・グローバルが支持をしゴウコンとゴウカンならマカセテクダサイ!というノリの広告代理店が音頭をとったらどうなるか? 勿論ここに真如苑・創価学会・統一協会も含まれるのである。

  これは選挙前に触れなかったが、統一・創価・生長は特に左右分裂を起こしており、教団全体で一斉にこの方向という状況では実際ない。魔女セミナーや教団内で霊力を付けた面々がグローバリズムでまとまって好き放題に呪い三昧をしているように見受けられる。しかし私に説得力がないので、ブログの読者から反日カルトに走る傾向が強いようである。福島県浜通り…ってまさか釣バカの浜ちゃん?

  本年はこれで最終稿と致します。今年もありがとうございました、どうかよいお年をお迎えください。

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ポスト現代時評 | コメント(0) | 20161221165452 | 編集

➡Foresight 「ミシガンの異変」

  米大統領選の激戦州ペンシルベニア州で7日、共和党のドナルド・トランプ候補が選挙集会に選んだのは、人口の8割超が白人で産業が衰退しているスクラントンだった。集会が映し出したのは、トランプ氏躍進の原動力となった米国社会の陰影そのものだった。午後6時過ぎにトランプ氏が会場に姿を見せると、5000人近い観衆が雄叫びを上げた。「米国を再び偉大にしよう!」まるでロック音楽のコンサート会場のような騒々しさだ。にこやかに壇上に立ったトランプ氏の舌鋒は冴えていた。「ウォール街と結託するクリントン候補は邪悪だ!」「米ニューヨーク・タイムズ紙は破綻する!」

  反対陣営に対する徹底したネガティブ・キャンペーン。しかし観衆の心には強く訴えかけたようだ。「力強い言葉に感銘を受けた。既存の政治家では現状をよくすることはできない」販売員のマディーナ・ホルニクさんが語る。フィラデルフィアから車で北へ2時間、スクラントンはかつて炭鉱と鉄鋼の町として栄えた。戦後合成繊維やテレビの組み立てで町興しを狙ったが、海外勢に敗退。住民の多くが隣州のニューヨークに移った。現在の人口は約7万6000人だが、経済停滞が本格化した1970年ごろからみれば、4分の1も減った。近年は年金債務が市の財政が悪化し、破綻申請を検討しているという。

  トランプ氏は40分弱の演説で、積年の不満を抱える市民に訴えかけた。トランプ氏が「悪」とみなしたのは、移民や非白人に手厚い医療保険制度改革(オバマケア)、低技能職に就く移民受け入れ制度、輸出攻勢をかけるアジア勢を利する自由貿易の枠組みなどだ。いずれも、白人労働階級の職を奪うか、支出だけを増やした。国民を苦しめる「悪」があるなら、私がその「悪」を懲らしめるから、国民の生活は楽になる。トランプ氏は得意とする三段論法的な勧善懲悪論を展開した。例えば地球温暖化対策はお金の無駄遣いと断じ、その費用を社会資本に回すことで、鉄鋼の町であるスクラントンに雇用を取り戻すと訴えた。

  共和党候補は1988年以来、ペンシルベニア州で勝っていない。トランプ氏も一時はクリントン氏に10ポイント以上の差をつけられたが、最近になって4ポイント前後まで差を縮めた。同氏の私用メール問題に加えて、斜陽の工業地帯に耳触りがよいトランプ氏の文句が受けたのだ。近郊に住む元警察官、フランク・オサリバンさんは「何故暮らしが楽にならないのか」と日々悩んでいる。もともとは民主党支持者で2012年はオバマ大統領に投票したが、今回はトランプ氏に一票を投じる予定だ。米国社会の歪みに乗じたトランプ氏、その支持層は最後まで白人を中心とする瓦解した中間層だった。
(産経ニュース、11月8日)

  ついに「驚くべき日」がやってきた。シリア難民の大規模流入をきっかけに欧州を席巻した排外主義と一体化した反グローバリズムの大波は、英国に欧州連合(EU)からの離脱を決意させ、米国のエスタブリッシュメント(支配階層)を直撃した。いや、打ち砕いたといっても過言ではない。

  トランプ氏勝利で日本の株価は暴落し、円が急騰したのもむべなるかな。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)のお蔵入りが確定的となったばかりか、日本の安全保障の先行きも「日本がタダ乗りしている」と日米安保を誤解する米最高司令官の登場によって予見不能となった。

  蛇足ながら、日本の外務省はまたも下手を打った。先月から今月にかけて話を聞いた高官や有力OBの誰一人として「トランプ大統領」を予測していなかった。某高官などは「接戦ですらない」とまで断言していた。外務省の楽観的な見通しも後押ししたであろう、9月の安倍晋三首相とクリントン候補との会談は失策としか言いようがない。彼らの予測のもとになった各種世論調査は何の役にも立たず、クリントン候補に異様なまでに肩入れした米メディアがいかに嘆こうが、賽は投げられたのだ。

  だがモノは考えようである。トランプ大統領でいいじゃないか。トランプ流の「在日米軍の駐留経費を全部出せ」といったむき出しの本音には、日本も本音で向き合えばいいのである。大統領になったらそんな無茶な要求はしないだろう、という幻想は捨てなければならない。いよいよ米軍が撤退する、となれば自衛隊の装備を大増強すればいい。その際は自前の空母保有も選択肢となり、内需拡大も期待できる。

  沖縄の基地問題だって解決に向かうかもしれない。トランプ氏が“容認”する日本の核兵器保持は唯一の被爆国という国民感情が強く現実的ではないが、中国をにらんだ外交カードとしては有効だ。TPPも米国抜きで発効させる方策を真剣に検討していい。日米安保体制の枠内で憲法9条がどうの、安保法制がどうの、といったことが大問題となった牧歌的な世界はもはや過去となった。日本も米国に軍事でも経済でも過度に依存しない「偉大な国」を目指せばいいだけの話である。
(同、11月9日)

  昭和63(1988)年に日本のテレビ番組でドナルド・トランプ氏にインタビュー取材した一橋大学非常勤講師の植山周一郎氏(71)=グローバルビジネス論=は、選挙戦での過激な暴言について、「勝つための戦術だったのではないか」と指摘した。トランプ氏は取材当時、日米貿易が米国に不利だと言及した上で「(いい条件を設定できる)日本人は米国人より頭がいい。尊敬する」と持ち上げたという。

  植山氏は「理路整然と主張しつつ、相手の顔を立てる気配りの人」と評価する。テレビ中継されたトランプ氏の勝利宣言については、「最初に相手陣営の健闘を称えるなど、もう大統領然とした余裕を醸し出している。既に好印象を持たれるよう戦略的に気を使っている」と分析した。今後トランプ氏は選挙戦で主張した安全保障への負担増と貿易不均衡の是正を日本に求めるとみられる。植山氏は「過激な主張を押し通すようなことはせず、冷静に落としどころを探ると思う。そのとき、同じ土俵で交渉できる政治家が日本にはいないのではないか」と、したたかな手腕へ危機感を募らせた。
(同)

➡リテラ)  各州僅差をトランプ陣営が手堅く上回り、ミシガン・ペンシルバニアはほんと数万票差ですからこれらすべてをヒラリー陣営が取る可能性があったわけで、南北戦争ならぬ庶民の内陸部と都会の沿岸部との接戦でしたが、総得票数はヒラリー、各州勝者総取り方式ではトランプとなりました。陣営の選対参謀の戦略の妙だとしたらこれは凄いことですが、やはりマネーの専門家・トランプ候補が格差社会の因果と現状を見つめ続けた長き熟慮と行動がこのような形で結実したのかも知れません。両陣営ともに大健闘、本当にお疲れさまでした(大拍手!)。そしてトランプ陣営の皆さん、画期的な新大統領の誕生、本当におめでとうございます。

  オバマが就任した時、初の黒人大統領ということもあり、日本の書店にも戦争国家アメリカもこれで福祉国家になるみたいな本が並びました。現在オバマの尽力・功績はたしかに多大ですが、反面師匠筋の思想的急進性も相俟って、保守=戦争=汚職に替わる新政権の内実に、グローバル化を進めるのか、いや血の通った人間存在の幸福が先だという選択肢に分かれ、今回僅差で後者が勝ったようにも観えます。さらに若き日に共和党のゴールドウォーター女子を務めたヒラリーと、民主党に支持献金し、自身の挙式にクリントン夫妻を招いたトランプとのねじれ構造も思わせました。日米のリベラルともにに多様性包摂を隠れ蓑にした弱者切り捨て・社会淘汰の思想が潜んでいないか、女性・黒人・LGBT尊重!の掛け声のウラでグローバリズムで社会を淘汰してしまえ!という謀略や欺瞞がないか、大いに反省・点検していただきたい。

  原発でもTPPでも、小沢問題でもトランプ批判でもそうですが、まず結論先にありきで異論を抑圧して絶対認めない、一方的なレッテルを貼ってプロパガンダを繰り返し続けるというのはまともな人間ならこれ訝しむのは当然で、本当にいいものなら相手の判断に委ねて目の前に置いてやればむこうからそれを手に取るでしょう。それができないというのは疚しい原因を隠していると見られても仕方がありません。こんな一方的で抑圧的なやり方は必ずつよい反動を生むものです。こんな現状で我々は自由主義な民主国家で全体主義は敵だ!なんてちゃんちゃらおかしく、まず自国の民主主義の健全化に傾注すべきです。

  オバマ就任のスピーチは英語教材に多く取り上げられましたね。キング牧師のエピソードも英語教科書でありました。でこれも昔、南平台にアパレルの派遣バイトで行ったとき、近所にシドニィ・シェルダンの翻訳書やハリウッドスターが吹き込んだ英語教材の全面広告でおなじみの会社の看板が、藁ぶき屋根の小さな平屋(茶室?)の前に立っていて、こんなところにと驚いた記憶があります。

 まあこれは脱線・余談でしたが、カワイ補佐官に先んじて渡米した亀ちゃん、どうしてるのかな…まさか「オザワとシンタローはこの俺が抑えた! 頼む、シンゾーの次はこの俺を総理にしてくれ! 何でもするから…」とか泣きついてるんじゃないでしょうね まったくw 冗談はさておき、TPP粉砕、沖縄負担軽減、自立外交の千載一遇の好機が到来しましたが、ここを拙速や舞い上がりで進めてはかえって悪くなる可能性も存在します。ここは与野党ともに人間存在の本質に立ち返り、熟慮と慎重の上で地に足をつけた現実的対応がつよく、切実に求められています。

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ポスト現代時評 | コメント(0) | 20161110075551 | 編集

  朴槿恵(パク・クネ)大統領の側近問題が韓国政界を揺るがしている。公的な肩書すらない謎の人物が、大統領官邸で密かに権力を振るっているのではという疑惑だ。11月末に現地紙「世界日報」が、独自入手した官邸の内部報告書を公開。そこには謎の人物=鄭允会(チョン・ユンフェ)氏が、現職の秘書官らと共謀して官邸人事に介入しようとしたことが記されている。官僚人事をはじめ大統領個人に権力が集中する韓国だけに「黒幕」報道に対する注目度は極めて高い。韓国事情に詳しいノンフィクション・ライターの高月靖氏がリポートする。

  謎の人物が大統領官邸で密かに権力を振るっているのではないか? この報道に対する朴政権の反応は激しい。官邸は報道が出たその日に、世界日報社長や記事を書いた記者ら6人を名誉毀損で告訴。内部報告書は事実無根で怪文書レベルと切り捨てた。しかし、報告書の作成を指示した元官邸秘書官は韓国紙の取材に「信憑性は6~7割」とし、鄭氏と官邸幹部のつながりを改めて示唆している。鄭氏は10日、ソウル中央地検に出頭して事情聴取を受けた。その際、国政介入報道などに関して「事実ではない」「こんな火遊びを誰がやったのか、全て明らかになるだろう」と否定した。

  報告書の一部は、世界日報だけではなく、朴氏の実弟で鉄鋼関連会社の会長を務める朴志晩(パク・チマン)氏にも渡った疑いがあり、地検は15日、経緯を確認するため志晩氏も聴取した。疑惑の視線が注がれる鄭氏は、セウォル号事故発生時、朴氏との密会説が浮上した人物だ。「1998年から朴氏の立法補佐官や秘書室長を務めた。2002年に朴氏が訪朝した際にも同行したほどの側近だ。2004年以後は朴氏と公的な関係を絶ったとされるが、否定的な報道は多い」(現地日本人メディア関係者)目下“ナッツ副社長”問題で大揺れの大韓航空に勤務し、1990年代に中途退職した後は自営で飲食店を営んだという。

  これだけみると平凡な経歴だが、鄭氏は夫妻でソウルの一等地に数十億円規模の不動産を有するとされ、なぜか朴氏の側近にも起用された。この不自然な空白を埋めるのが、鄭氏の義父(妻の父)で、1994年に没した崔太敏(チェ・テミン)牧師だとされる。「朴氏が予備選で李明博(イ・ミョンバク)氏に敗れた2007年の大統領選で、その身辺を巡る報道が過熱した。当時の疑惑の本命は鄭氏でなく、義父の故・崔牧師。鄭氏は単にその娘婿、つまり朴氏を取り巻く崔一族の1人という位置づけだった」(先の関係者)当時も朴氏は、崔牧師関連の疑惑を提起した人物を即座に告訴。20億ウォン(約2億円)の賠償請求訴訟も起こしている。崔牧師とは一体、何者なのか。

  6回結婚して7つの名を持ったともいわれるが、その生涯は謎が多い。現地報道によれば、戦前戦後にかけて警察官を務めた後、朴氏の父・朴正煕(パク・チョンヒ)政権時代の1961年に与党中央委員まで上りつめた。だが、間もなく失脚し、仏教とキリスト教を統合したと称する新興宗教を始める。朴氏との出会いは75年。一説では、前年にテロで母親を失った20代前半の朴氏に「お母様が夢に出てこられた」と近づいたという。崔牧師は教団を反共団体的な「救国宣教団」に改め、その行事には朴氏も盛んに出席した。

  朴氏は70年代後半から社会奉仕活動に乗り出すが、その主体となった奉仕団体「救国女性奉仕団」などは崔牧師と朴氏がそろって総裁、名誉総裁などを務めている。崔牧師の秘書だったこともあるという鄭氏。崔牧師の娘とは今年離婚したが、12月に入って鄭氏の元妻=崔牧師の五女こそ黒幕ではとも報じられた。さらに5日には、韓国文化体育観光部(文科省に相当)の元閣僚から爆弾発言が飛び出した。鄭氏夫妻が乗馬選手の娘を国家代表に選抜するよう関係者に圧力をかけたという疑惑をめぐって、朴氏がこれと関連して文化体育観光部職員の人事異動を命じた疑いが指摘されたのだ。

  韓国の世論調査機関「リアルメーター」が10日に発表した朴氏の支持率は、2013年2月の就任以来、初の30%台に落ち込んだ。4月のセウォル号沈没事故の直後、同社による朴氏の支持率調査は下落しながらも50%を割らなかっただけに、いかに国政介入疑惑の痛手が大きいかがわかる。内部文書や閣僚の証言で次々に飛び火する黒幕疑惑は、今後さらに過熱しそうな気配をみせている。
(夕刊フジ、2014年12月22日)

  レームダック(死に体)状態の韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領にとどめを差すかもしれない疑惑が浮上した。朴氏の友人女性が、大統領の演説文などを発表前に入手していたことを韓国のJTBCテレビが報じた。女性は大統領府とは関係がなく、一私人が政権運営に影響を及ぼしていた疑いが強まったことで、朴政権最大のスキャンダルに発展する可能性もある。韓国では25日、保守系の有力紙、中央日報が1面で大々的に報じた。

  今後は提供の事実を把握していたかを含め、朴大統領の関与が焦点となりそうだ。問題の女性は崔順実(チェ・スンシル)氏。朴氏の父、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領が存命中の1970年代、朴親子に近かった崔太敏(チェ・テミン)牧師の娘だ。崔順実氏は79年の朴正煕氏暗殺後、失意のうちに大統領府を後にした20代後半の朴槿恵氏の話し相手になったとされ、以前から朴氏と親密な関係を築いてきた。旅客船セウォル号沈没事故の当日に、「朴氏と密会していた」という根拠のない噂も出た朴氏の元側近、鄭允会(チョン・ユンフェ)氏は元夫だった。

  報道によると、JTBCは崔氏のパソコンデータを分析した結果、朴氏の演説文などに関するファイルが44個含まれていたという。これらは公式発表前に崔氏のコンピューターに保存されていたとみられる。崔氏の側近は同局のインタビューに対し、「崔氏が特に得意なのが大統領の演説文を修正すること」と話しており、崔氏が朴氏の演説内容を変更させていた疑いも考えられる。崔氏をめぐっては、韓国財界の資金提供で設立されたスポーツ・文化支援を目的とする財団を私物化したという疑惑も持ち上がっている。朴氏は24日、国会での施政方針演説で、大統領の任期を5年とし再選を禁じた憲法を改正する意向を突然示したが、崔氏らの疑惑を隠すためではないかとの見方も示されている。
(同、2016年10月26日)

 韓国政治は政治・軍事・宗教が密接に絡み合い、漢字名も日本語読みとハングル読みがごっちゃになってもうわけがわからなくなるんですね。まずセウォル号沈没当時の空白の7時間密会説とイケメンな元側近、鄭允会氏との関連記事を紹介した加藤達也産経前ソウル支局長が2014年夏に出国停止と出頭要請を受け、名誉棄損で裁判まで行ったわけです。結局この風聞の真偽はさておき、これは朴槿恵大統領とそのお母さん(朴正煕大統領の奥さん)である陸英修(ユク・ヨンス)夫人を偲ぶ政治団体「救国奉仕団」、ここは朴槿恵大統領と崔太敏一家のツートップの宗教組織?とのつながりを仄めかす存在ではあったわけです。でセウォル号事故当時話題になった鄭允会氏と、崔太敏牧師(教祖さま?)の娘さんで今回韓国当局に逮捕された崔順実氏は、いまは別れてはいますが元ご夫婦であったということ。ご両親をテロで亡くされて信じられるのは宗教一家のみという心境だったのかも知れませんが、それだけが頼みのよすがだったとしたら民主主義国家の政権基盤としては余りにも脆弱だと言わざるを得ません。北朝鮮方面との外交・防衛へも配慮の上での今回の国政介入での逮捕劇でしたが、隣国としてはこれで韓国という船の向きがどちらに振れるのか、注視せざるを得ないところです。

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